ベンゾール専用車のガイド
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●タ1000形 11トン積
 本来は石油類専用車だが、一部(タ1021〜1027、1044〜1147)は11トン積ベンゾール専用車であった。
1046
S2702月若松でタム100二代形1149を改造、日本化成工業(後の三菱化成工業)KK向。

●タム3200形 15トン積
 15トン積ベンゾール専用車で、戦災復旧車を区別したものと推定される。
3201
S2408関東車両製で三油興業KK向。タム500形タンク体使用の戦災復旧車。
3203
S2512東洋レーヨン製でタール製品取扱業協同組合向。戦災復旧車?。

●タム3250形 15トン積
 15トン積ベンゾール専用車の標準形式で、昭和24〜35年に3250〜3286,3290〜3335の83両が製作された(他形式からの改造車・戦災復旧車を含む)。
3250
S2410新潟製で桂屋KK向。新潟前期タイプで、初期の標準形。
3252
S2411川崎製で日本鋼管KK向。タンク体がタキ並みに太い。
3255
S2411新潟製でタール製品取扱業協同組合向。これも新潟前期タイプ。
3285
S2602造機でタム100二代形106を改造。タール製品取扱業協同組合向。
3299
S2610カテツ交通製で日本曹達KK向。同社製のタンク車は希少。
3315
S2903近畿車両製で由良精工KK向。タンク体が細く長いのが特徴。
3318
S2910新潟製で北海道炭鉱汽船KK向。新潟後期タイプの例。
3329
S3105汽車大阪製で日本曹達KK向。露出した外部加熱装置が特徴。

●タム23250形 15トン積(マルロ車)
 ヨンサントウでタム3250形で一段リンク式のまま残った23253・・・23323の15両を形式変更したもの。全て北海道内で「マルロ車」として使用された。
 昭和60年7月に形式消滅した。
23297
S2606新潟製で入丸産業KK向。新潟初期タイプのマルロ車。
23310
S2706三菱製で富士製鉄KK向。ドラムカン形ドームは珍しい。

●タサ1000形 20トン積
形式解説
 戦前製のボギー20トン車で、当時の標準車。タサ700形ガソリン専用車に類似するがタンク体は一回り小型。
1000 1001 1007 1009
1012

●タサ1050形
 タサ1000形の戦後版で、タサ700形と1700形の関係に相当する。既にタキ1800形30トン車が量産されていたため、僅か1ロット2両で終息した。
1050
S3010飯野製で八幡製鉄KK向。

●タサ1100形 20トン積(3軸)
1104
S1004日車本店製で日本製鉄KK向。

●タサ4400形 24トン積
ロット表
 タサ700形ガソリン専用車を改造したためタンク容積が大きく、荷重が24トンとなり新形式となった。
4400
S3207にタサ700形823を改造。三井化学工業KK向。

●タキ200初代形 25トン積
200初代
S0503新潟製で三井鉱山KK向。昭和13年に除籍。

●タキ850形 25トン積
850
S28年若松製、タンク体の形状からタキ200初代のタンク体を用いた復元車と推定。

●タキ900形 28トン積
 戦後の混乱期に製作された謎の28トン車。タキ3000形の初期タイプに良く似ている。
900
S2412日本鋼管製で日本製鉄KK向。

●タキ950形 35トン積
 10系タンク車の一員で、昭和40年新潟で2両製作。99系であるタキ6450形の対抗形式。
950
S4006新潟製で北一産業KK向。

●タキ1800形 30トン積
 30トン積で、ベンゾール専用車の標準形式。タキ2100形に酷似し、寒地向は保温キセを装備するものもあった。
1801
S27飯野製で富士製鉄KK向。寒冷地向で保温キセ付。
1803
S2803飯野製で八幡製鉄KK向。保温キセなし。
1811
S3004帝車製で由良精工KK向。
1839
S32飯野製で富士製鉄KK向。保温キセ付だがタキ1801とキセ外観が異なる。
1850
3509富士重製で伊藤忠商事KK向。
1858
S3706富士重製で本州化学工業KK向。タキ2100形とそっくり。

●タキ6450形 35トン積

ロット表
 キセなし99系で、昭和42年に2両新製、昭和44年にタキ9800形石油類専用車から1両改造。全体としてタキ9800形に酷似。

6450
S4202日車支店製で石油荷役KK向。

●タキ14400形 35トン積
ロット表
 キセなし35系で、昭和43〜45年日車支店で2ロット11両製作された。
14400
S4312日車支店製で石油荷役KK向。
14404
S4411日車支店製で石油荷役KK向。
14409
S4507日車支店製で石油荷役KK向。

■トルオール専用車
●タム4600形 15トン積

ロット表
4600
S2806日車本店製で三井化学工業KK向。
4602
S2809若松車両製で三井化学工業KK向。

●タム5300形 15トン積
ロット表
 タム4600形との相違点は不明。
5300
S3310にタム3250形3333を改造。関東タール製品KK向。
5301
S3603日車支店製で日本石油輸送KK向。新製車。

●タキ9500形 30トン積
 トルオール専用車では唯一のボギー車で30トン積。タキ1800形の派生形式。
9500
S3706富士重製で伊藤忠商事KK向。タキ1800形とそっくり。

■オルソキシレン専用車
●タサ3700形
 20トン積で専用種別当り一形式一両。

3700
S3608富士重製で三池合成工業KK向。タサ1050形と良く似ている。

■クレオソート専用車
●タキ1600ニ代形 35トン積・99系
 タキ2750形より後に製作された35トン車だが、99系フレームレス構造を採用したため新形式となった。昭和38年新潟製で一形式一両。

1600ニ代
S3812新潟製で東日本タール工業所KK向。

●タキ2700形 30トン積
ロット表
 クレオソート専用車で初のボギー車で、タキ1800形のクレオソート版。昭和28〜34年に5両が日車本店・汽車東京・新潟・三菱で製作された。
2700
S2803日車本店製で大日本木材防腐KK向。
2704
S3407三菱製でKK新宮商工向。

●タキ2750形 35トン積
ロット表
 タキ2700形を35トン積に拡大した形式。昭和35〜36年に日車本店・三菱・近畿で5両が製作された。
2750
S3511日車本店製で大日本木材防腐KK向。
2752
S3606三菱製で関東タール製品KK向。
2754
S3609近畿車両製で関西タール製品KK向。
021104作成、090621最終更新。