吉岡心平のマーク

タキ1600二代形1600二代

私有貨車

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タキ1600初代形
タキ1650形

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[ロット表]


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特別編390
特別編392

積荷
●構造

入口


 タキ1600形としては、既にC53のテンダーを転用した初代を紹介したが、今回取り上げたのは二代目の形式だ。

 タキ1600二代形35トン積クレオソート専用車は、昭和38年12月新潟製で、一形式一両の珍車である。同荷重・同専用種別の貨車としては、タキ2750形が存在したが、99系を応用したため新形式となった。

 設計比重は1.03と大きく、タンク容積は33.9mと小さい。タンク材質は普通鋼・形状はF5sタイプ異径胴だが、長さが8,920mmしかないた

め、何ともユーモラスなスタイルである。熱絶縁や加熱管は装備せず、構造はシンプルであった。
 台枠以下は、車体が短いことを除けば99系標準で、長さは9,720mmであった。ブレーキはKD+手、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は東日本タール工業所KK・常備駅は橋本だったが、折悪しく同社は倒産してしまった。このため昭和39年4月、常備駅はそのままで日本トレーディングKK所有に移った。その後同年10月に関東タール製品KK・鶴見川口駅常備に移籍し、やっと落ち着いたが幸せな生涯ではなかった様で、昭和51年10月に廃車となった。


【特別編391】030614作成、040114R4、050409R4A、070629R4A2、090621R4BY。

タキ1600二代形1600二代の写真

【写真1391】 タキ1600二代形1600二代 昭和45年11月2日 水戸駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】