吉岡心平のマーク

タキ1800形1803

私有貨車

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タキ1700形
タキ1900形

 番号
[ロット表]

タキ1801
タキ1805

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324週
第326週

積荷
●構造

入口


 今回は、初期のタキ1800形のうち、キセ無しのタイプを取り上げよう。

 タキ1803は1804と共に昭和28年3月飯野で製作された。

 設計比重は0.86・タンク容積は35.1mであった。
 タンク体は普通鋼製で、板厚は胴板9mm・鏡板12mmと標準値である。タンク寸法は直径1,960mm・長さ11,860mmで、ガソリンや石油類の2,050mmより細く、ドームもドラムカン形で周囲の鍔は異様に広い。通常、タンク容積の調整は、タンク直径を等しくして長さで行なうが、本車の場合そうしなかったのは、将来必要に応じて保温

キセが追加出来るように考慮したためと思われる。
 荷役設備は通常の上入れ下出し方式であった。 台枠は通常の平形で、長さは12,500mm、BC間距離は9,000mmであった。ブレーキはKD254形空気+手、台車はTR41系であった。

 落成時の所有者は八幡製鉄KK・常備駅は西八幡であった。昭和31年9月、八幡化学工業KKとなり、昭和33年7月には常備駅が上戸畑に移動したが、同年12月から翌年3月までの短期間、再び西八幡に戻っている。昭和45年5月には親会社の合併で、社名が新日本製鉄化学工業KKとなり、昭和53年10月には再度西八幡駅常備に戻った。昭和55年7月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和28年3月
製造所   飯野
設計比重  0.86
タンク容積 35.1m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm
タンク直径 1,960mm
タンク長さ  11,860mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ       12,500mm
BC間距離   9,000mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形空気
台車      TR41

タキ1800形1803の写真

【写真325】 タキ1800形1803 昭和50年3月4日 大牟田駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第19巻に「P01081」として収録されています。


【第325週】061119作成R4A、071119R4A2、081026R4BY、090830R4B+諸元追加。