吉岡心平のマーク

タサ1000形の形式解説

私有貨車

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タサ700形
タサ1050形

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解説


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形式編25
形式編27

積荷
●構造

入口


【概要】
 20トン積ベンゾール専用タンク車で、初期のボギータンク車の一種。戦後製は形式がタサ1050形となっている。

【車歴】
 昭和4〜23年に5ロット13両が日車本店・新潟で製作ないしタサ3000形から改造された。

【外観と構造】
 製作時期の関係で、昭和4年製のロット1とそれ以降とは大きく異なるが、タンク材質は普通鋼で荷役装置は通常の上入れ下出し方式である。

●タイプ1・ロット1
 昭和4年製で、ボギータンク車では最も初期のタイプ。当時量産されていた3軸タンク車のボギー車版で、タンク体は台枠内側に落し込まれ、両者は受板で一体化されていた。また台枠にはトラス棒を持つ。落成時のタンク体は鋲接であったが、写真のものは後年更新されたもので溶接構造である。

●タイプ2・ロット2以降
 戦前製のボギータンク車では標準的な構造で、タンク体は溶接構造の直円筒形、タンク体と台枠との固定はセンタアンカ方式であった。台枠はロットにより平形と側梁省略形の2種あり、留置ブレーキはロット2と3が片側、ロット4以降は手である。台車は全て菱枠式だが、ロット2と3は第一次改造でTR41Dに交換された。

 

 

 

 

 


ロット1 タサ1000


ロット2 タサ1001


ロット3 タサ1007


ロット4 タサ1009


ロット5 タサ1012


タサ1000形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
1000 S0403 日車本店   日本足袋KK
1001〜1005 S1111 新潟 日本製鉄KK
1006〜1008 S1506 日車本店 日本製鉄KK
1009,1010 S1708 新潟 三井化学工業KK
1011,1012 S2310 不明▲ タサ3000 3080,3081 明和産業KK

【形式編26】080726作成R4BX3+ロット表を第250週より移設、090208R4B。