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タキ900形900 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
貨車趣味も佳境に入ると、新形式のゲットは次第に困難となる。従って多数の新形式を一網打尽に出来た日は、自ずと忘れがたいものだ。小生が過去最大の戦果を挙げたのは「昭和49年7月25日」で、一日で新形式7形式を撃墜したのだが、今回紹介するタキ900形も、当日撮影した獲物の一つである。 タキ900形は昭和24年12月日本鋼管で2両が製作された28トン積ベンゾール専用車。メーカーの日本鋼管は、戦前には浅野造船所として3軸タンク車のタサ500形やタキ100形ボギー車を製作したが、その後の造船需要の増大で貨車生産を中止していた。その後敗戦による不況対策として、タンク車生産を再開したものである。 |
外観・構造は国鉄所有のタキ3000形に酷似し、メーカーとしての特徴は見られないが、戦争によるブランクを埋めるためには、この方法が手っ取り早かったのかもしれない。タンク体は細く、全体に小振りな作りである。しかし28トンと言う半端な荷重や、ライバルである日本製鉄への納入等、その誕生にはまだまだ謎かありそうだ。 落成時の所有者は日本製鉄KKで、常備駅は生涯を通じて東室蘭だった。所有者は、集中力排除法による企業分割で昭和25年7月富士製鉄KKとなり、再統合で昭和45年7月新日本製鉄KKとなった。写真ではクレオソート仮専用として使用されていた。昭和51年4月に廃車となったが、その後も製鉄所構内で使用されていたようである。 |
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【写真1113】 タキ900形900 昭和49年7月26日 東室蘭駅にて P:吉岡心平