吉岡心平のマーク

タサ1000形1009

私有貨車

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タサ700形
タサ1050形

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解説

タサ1007
タサ1012

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第200週
第202週

積荷
●構造

入口


 タサ1000形については、既に複数ロットを取り上げたが、今回は戦中に製作されたロットを解説しよう。

 タサ1009と1010は昭和17年8月新潟で、2両ロットとして製作された。

 新潟鐵工所は、戦前・戦中期のボギータンク車の大半を製作したことで有名である。弊サイトでもタサ700,1400,3000・タキ100形などを解説したが、本ロットは設計比重が0.88と比較的大きいため、タンク容積は23.2mと小さい。このためタンクのサイズはタサ1400・3000両形式の中間となっている。

 タンク材質は普通鋼製で、板厚は胴板10mm・鏡板12mmと胴板は戦後の標準より1mm厚い。タンク寸法は直径1,860mm・長さ8,726mmと細身であった。
 台枠は平形で、長さ9,500mm・BC間距離は6,300mmとタサ3000形より300mm短い。台車はTR20であった。

 所有者は三井化学工業KK・常備駅は大牟田で、戦後の一時期、連合軍専用車となったが後に復帰した。一貫して大牟田駅常備であったが、昭和32〜38年は笠寺駅、昭和39〜48年は宮浦駅に常備されていた。昭和43年10月三井東圧化学KKとなり、平成元年3月に廃車となった。


【第201週】040704作成R4、050414R4A、070722R4A2、080725R4BY。

タサ1000形1009の写真

【写真201】 タサ1000形1009 昭和50年7月26日 仮屋川信号場にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第34巻に「P02076」として収録されています。