吉岡心平のマーク

タム23250形23310

私有貨車

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タム22000形
▼タム23700形

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[ロット表]

タム23297
タム23323

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第226週
第228週

積荷
●構造

入口


 今回は、マルロタンク車の中でも多数派のタム23250形を取り上げる。

 タム23250形は、タム3250形15トン積ベンゾール専用車のうち、ヨンサントウの貨物列車スピードアップで一段リンク式走り装置のまま残された15両である。改番は原番号+20,000となったため、番号は23253から23323まで飛び飛びであった。

 タム23310は昭和27年6月三菱で、タム3250形3310として、3311と共に製作された。
 タム3250形のうち初期に製作された車両は、タンク容積で2タイプに別けられる。第一は約19m、第二は約17mで、前者には新潟製が属し、本ロットや川崎・帝国・若松などは後者であった。

 タンク体は普通鋼製で、ドラムカン形のドーム頂部は三菱製では珍しい。タンク寸法は直径1,870mm・長さ6,500mmとずんぐり形で、両端に寄ったタンク受台は、当時の三菱製2軸車の識別ポイントであった。
 台枠は平形で、寸法は長さ7,200mm・軸距4,000mmと短躯である。走り装置は1段リンク式で、一生をこのまま終えている。

 落成時の所有者は富士製鉄KK・常備駅は釜石であったが、昭和37年3月に渡道し東室蘭駅常備となった。ヨンサントウに先立つ昭和43年8月にタム23310に改番された。会社名は昭和45年7月に新日本製鉄KKと改称した。道内で主にクレオソートなどを輸送していたが、昭和57年2月に廃車となった。


タム3250形23310の写真

【写真227】 タム23250形23310 昭和49年7月25日 東室蘭駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第27巻に「P01619」として収録されています。


【第227週】050102作成R4A、071111R4A2、081018R4BY、130511R4C。