吉岡心平のマーク

タキ2700形2700

私有貨車

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タキ2600形
タキ2750形

 番号
ロット表


タキ2702

 ページ
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特別編357
特別編359

積荷
●構造

入口


 クレオソートと言えば「正露丸」だが、コークス製造時の副産物で、タンク車では木材防腐用に輸送されていた。

 タキ2700形は30トン積クレオソート専用車で、昭和28〜34年にかけて5両製作された。昭和35年以降の増備は、特別編第97回で取上げた35トン積のタキ2750形に移行している。

 タキ2700形は昭和28年3月に日車本店で製作された。外観・構造はタキ3000形に酷似しており、解説者泣かせの形式である。
 積荷の設計比重は1.03・タンク容積は29.2m3であった。腐食性はなく、タンク材質は普通鋼

製で、寸法は直径1,960mm・長さは9,850mmであった。加熱管装置はなかったが、翌年増備されたタキ2702には追加された。
 荷役方法は吐出管を用いた下出し方式で、高粘度の積荷の排出を助けるため、空気管が装備されていた。
 台枠は平形で、長さは10,850mm・BC間距離7,350mm、ブレーキは手+空気、台車はTR41Aであった。

 所有者は大日本木材防腐KKで、常備駅は北陸線の美川であったが、昭和53年2月には堀川口、昭和55年10月には同駅廃止により名古屋港と変わった。昭和57年4月に廃車となった。


タキ2700形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
2700 S2803 日車本店 大日本木材防腐KK
2701 S2901 汽車東京 北日本防腐木材工業KK
2702 S2903 日車本店 大日本木材防腐KK
2703 S3403 新潟 北日本防腐木材工業KK
2704 S3407 三菱 KK新宮商工

タキ2700形2700の写真

【写真1358】 タキ2700形2700 P:吉岡心平所蔵


【特別編358】030308作成、030614リンク変更、040218R4、050106ロット表追加、050410R4A、060824ロット表R2、070915ロット表R3、090425R4BY、110406R4B、140215R4C。