タム3250形3315 |
私有貨車 |
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番号 |
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●積荷 |
■入口 |
今回紹介するのは、タム3250形ベンゾール専用車の中でも珍しいメーカーの車両である。 タム3315は昭和29年3月近畿車両で製作された。一ロット一両であった。私有貨車にちょっと詳しい方ならば、同社製のタムでは「味タム」を思い出すに違いない。ところが近車製の汎用タムはむしろ珍しい存在なのであった。 外観・構造は一風変わっている。まず車体が標準的なグループより0.5m程度長い。 |
タンク踏板のステーが奇妙な形なのは、どうしてだろうか。タンク受台は、戦前に汽車会社製が用いていたものと酷似している。 所有者は染料メーカーの由良精工KKで、常備駅は和歌山であった。社名は昭和30年11月に本州化学工業KKとなった。常備駅は昭和34年1月に東和歌山、昭和39年7月に紀三井寺と変わり、昭和58年8月に廃車となった。 |
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■主要諸元 製造年 昭和29年9月 製造所 近畿 設計比重 0.8 タンク容積 19.0m3 タンク形態 直円筒(S1形)ドーム付 |
●上廻り タンク材質 普通鋼 タンク板厚 胴板9・鏡板12mm タンク直径 1,800mm タンク長さ 7,600mm ●荷役方式 荷役方式 上入れ下出し式 |
●下廻り 台枠形式 平形 台枠長さ 8,400mm BC間距離 4,500mm 留置ブレーキ 片側 空気ブレーキ KD203形 走り装置 リンク式→2段リンク式 |
【写真137】 タム3250形3315 昭和49年12月 浪速駅にて P:吉岡心平
この写真は吉岡写真CD−ROM第24巻に「P01437」として収録されています。