吉岡心平のマーク

タサ1000形1001

私有貨車

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タサ700形
タサ1050形

 番号
解説

タサ1000
タサ1007

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特別編860
特別編862

積荷
●構造

入口


 タサ1001は昭和11年11月新潟で、本車から1005までの5両ロットとして製作された。

 外観・構造は当時量産されていたタサ700形の量産タイプ(例えば763〜797)と酷似するが、比重の関係でタンク体は一回り細い。

 設計比重は0.8、タンク容積は25.5m3であった。
 タンク材質は普通鋼、板厚は胴板10mm・鏡板12mm、タンク直径は1,972mm・長さは8,560mmで、落成時はタンク周囲に厚さ50mmの牛毛フェルトを用いた保冷キセがあったが、後に撤去されている。
 荷役方式は通常の上入れ下出し方式だが、当

時は液入れ時の静電気を気にしていたため、ドーム妻面かせタンク底面に届く液入管が設置されている。
 台枠は平形で長さ9,100mm・BC間6,000mm、ブレーキはKD254形空気+片側、台車は独自設計の菱枠台車で軸距1,800mm、車軸は10トン長軸を用いていたが、第一次台車改造でTR41Dに交換された。

 落成時の所有者は日本製鉄KK・常備駅は西八幡であった。社名は昭和25年7月八幡製鉄KK、昭和31年9月八幡化学工業KK、昭和45年5月新日鉄化学工業KKと変わり、常備駅は昭和33年7月に上戸畑に変わった。昭和49年4月に廃車となった。


●関連形式 タサ700形(特別編299) 外観・構造の類似したガソリン専用車。

タサ1000形1001の写真

【写真1861】 タサ1000形1001 昭和46年7月11日 田端駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編861】080325作成R4B。