吉岡心平のマーク

タキ2700形2704

私有貨車

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索引

タキ2600形
タキ2750形

 番号
ロット表

タキ2702

 ページ
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特別編621
特別編623

積荷
●構造

入口


 タキ2700形は30トン積クレオソート専用車で、昭和28〜34年に5両製作された。積荷は石炭乾留の副産物で、木材防腐などに使用される。このため大量輸送とは無縁であり、5両すべてが一ロット一両の孤立ロットであった。

 タキ2704は本形式のラストナンバーで、昭和34年7月に三菱で製作された。

 積荷に腐食性はなく、キセや加熱管など特殊装備も不要なため、外観・構造は石油類専用車に酷似し、極めてシンプルな作りである。

 設計比重は1.01と石油類より大きく、タンク容積は30.1m3であった。
 タンク体は普通鋼製で、寸法は直径2,050mm・長さ9,400mmと、タキ3000形の長さを短縮したものと言える。
 台枠は平形で、長さは10,100mm・BC間距離は6,800mm、ブレーキはKD形空気+手、台車はTR41Cと、これまた標準的であった。

 所有者は新宮商工KK・常備駅は東室蘭で、一生を同駅常備で過し、昭和61年10月に廃車となった。


タキ2700形2704の写真

【写真1622】 タキ2700形2704 昭和46年9月17日 東室蘭駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編622】050920作成R4A、070628R4A2、081002R4BY、110406R4B、140214R4C。