吉岡心平のマーク

タム5300形5300

私有貨車

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タム5200形
タム5400形

 番号
ロット表


タム5301

 ページ
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特別編328
特別編330

積荷
●構造

入口


 木津さんのリクエストはタム5300形である。

 タム5300形は15トン積トルオール専用車で、かつて3両が在籍した。このうちタム5301と02は特別編178で紹介したので、今回は残されたトップナンバーを取上げる。

 タム5300は、昭和33年10月にタム3250形3333から改造された。種車は15トン積ベンゾール専用車で、昭和31年9月にタム3331〜3333の3両が三菱で製作された。写真2にタム3331の晩年の姿を示すが、外観から見る限り、目立った改造点は見当たらない。なおトルオール専用車としては、他にタム4600形があるが、これと別形式となったのは、標記が「トリオール」となっている事

と何か関係があるのかも知れぬ。
 タンク体は普通鋼製で、直径は1,870mm・長さは6,900mmであった。タンク内部には種車時代から小規模の加熱管装置が設置されていた。両側に寄ったタンク受台は当時の三菱製2軸タンク車の特徴である。
 台枠は通常の平形で、長さは7,600mm・BC間距離は4,050mm、走り装置は落成時から2段リンク式であった。

 所有者は東京ガスの関連会社である関東タール製品KKで、常備駅は鶴見川口から、貨物駅の整理統合により昭和58年2月に浅野、その後新興へと移った。タム3250形などと共通に使用されていたが、平成4年7月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ9500形9500 昭和37年富士重製で伊藤忠商事KK向。


タム5300形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
5300 S3310 不明▲ タム3250 3333 関東タール製品KK
5301,5302 S3603 日車支店 日本石油輸送KK

タム5300形5300の写真

【写真1329の1】 タム5300形5300 昭和49年4月27日 鶴見川口駅にて P:吉岡心平

タム3250形3331の写真

【写真1329の2】 タム3250形3331 昭和62年9月13日 吉原駅にて P:吉岡心平


【特別編329】030108作成、031220リンク追加、040121R4、050414R4A、050531リンク追加、070701ロット表
R3追加+R4A2、090622R4BY、100411R4B。