吉岡心平のマーク

タム3250形3250

私有貨車

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タム3200形
タム3400形

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[ロット表]


タム3252

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第265週
第267週

積荷
●構造

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 今月は、タム3250形15トン積ベンゾール専用車のトップナンバーを紹介しよう。

 タム3250は昭和24年10月新潟製で、同社が戦後製作した2軸タンク車では、最も初期に製作されたもののひとつである。
 一ロット一両の孤立ロットだったが、本車と同一設計乃至そのマイナーチェンジ版はタム3309に至るまで30両が製作され、本形式の標準タイプとなったのである。

 設計比重は0.8・タンク容積は19.0mであった。
 タンク体は普通鋼製で、寸法は直径1,800mm・長さ7,600mmと細くて長い。タンク内部には

加熱管、鏡板には点検蓋が設置されていた。ドーム頂部はドラムカン形であった。
 台枠は平形で、長さ8,000mm・軸距4,100mmと、戦前製に比べて長い。戦前の新潟製タンク車は端梁にプレス物を使う等、独特の設計であったが、戦後製の本車は国鉄貨車に似た設計を採用した。走り装置は1段リンク式であった。

 落成時の所有者は田中屋商店KK・常備駅は滝川で、これが加熱管を装備した原因であった。昭和28年4月に東室蘭駅に移動、昭和30年2月にはKK桂屋商店の所有となり、昭和40年8月には社名が桂屋KKに変わった。ヨンサントウで2段リンク化され、昭和47年3月、はるばる九州の上戸畑駅に移動した。昭和53年5月に廃車となった。


タム3250形3250の写真

【写真266の1】 タム3250形3250 昭和50年7月26日 仮屋川信号場にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第11巻に「P00656」として収録されています。

タム3250形3250のカラー写真

【写真266の2】 タム3250形3250 時期不明 大牟田駅にて P:吉岡心平


【第266週】051002作成R4A、051012写真266の2追加、070801R4A2、130815R4C。