吉岡心平のマーク

タム5300形5301

私有貨車

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タム5200形
タム5400形

 番号
ロット表

タム5300

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特別編177
特別編179

積荷
●構造

入口


 今回のリクエストはタム5300形である。
 タム5300形は15トン積トルオール専用車だが、登場時既に同荷重・同専用種別の形式としてタム4600形が存在していた。両者の相違は換算両数程度で、形式を別けた理由は皆目不明である。ただ当時、本形式は「トリオール」専用を名乗っていたので、これを新たな専用種別と間違ったのかも知れぬ。

 タム5300形は15トン積トルオール専用車で、3両2ロットが在籍した。トップナンバーはタム3250形3333の専用種別変更車で、第二ロット2両がここで紹介する新製車である。

 タム5301は02と共に、昭和36年3月日車支

店で製作された。外観・構造は標準的な日車支店製2軸タンク車で、タ3900形を一寸太らしたようなスタイルとなっている。タンク体は普通鋼製、荷役方式は上入れ下出しで、取り立てて記しておくべき点は見あたらない。

 落成時の所有者は日本石油輸送KK・常備駅は山崎川であった。山崎川は今は無き名鉄の貨物駅だが、当時は日石輸送の化成品タンク車の便宜置籍駅だっだ。昭和38年5月、住友化学工業KK・桜島常備となったが、昭和39年10月、再び日本石油輸送KK・沼垂駅常備に戻り、2ケ月後の昭和39年12月に、タム8800形15トン積アセトンシアンヒドリン専用車に改造され、その8800となった。わずか3年と半年の生涯であった。


●同一専用種別 タキ9500形9500 昭和37年富士重製で伊藤忠商事KK向。

●関連形式    タム8800形8800 本形式を改造した形式で15トン積アセトンシアンヒドリン専用車。


■主要諸元
製造年   昭和36年3月
製造所   日車支店
設計比重 0.87
タンク容積 17.3m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm
タンク直径 1,900mm
タンク長さ 6,356mm

●荷役方式
荷役方式 下入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      7,100mm
軸距      3,900mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD形
走り装置    二段リンク式

タム5300形5301の写真

【写真1178】 タム5300形5301 P:吉岡心平所蔵


【特別編178】020311作成、021120リンク変更、031220リンク追加、040121R4、050414R4A、050531リンク
追加、070701ロット表R2追加+R4A2、090302R4BY、100417諸元追加+R4B。