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タキ1800形1801 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
今回はベンゾールタンク車の中でも、変り種を紹介しよう。 ベンゾールの特徴の一つに、融点が低く寒冷地で凍結する点がある。このため北海道や積雪地帯で運用される車両には、加熱管や温水ジャケットを装備した車両も見られたが、ここで取り上げるのは更に酷寒地向として、保温用のキセを装備した車両である。 昭和27年、富士製鉄室蘭では、ベンゾール初の30トン車として、新形式タキ1800形を3両増備した。写真のタキ1801は飯野製であったが、 |
僚車の1800は三菱、1802は日車本店で競作されている。 所有者は富士製鉄・常備駅は東室蘭で、昭和45年7月以降は、八幡・富士合併により新日本製鉄KK所有となった。本車を含む3両は昭和54年6月に廃車となったが、廃車後も暫くは構内輸送用として使用されていたようである。 |
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■主要諸元 製造年 昭和27年5月 製造所 飯野 設計比重 0.88 タンク容積 34.5m3 ●上廻り タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付 |
タンク材質 普通鋼 タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm タンク直径 1,960mm タンク長さ 11,700mm 熱絶縁 厚さ25mm岩綿 ●荷役方式 荷役方式 上入れ下出し式 |
●下廻り 台枠形式 平形 長さ 12,500mm BC間距離 9,000mm 留置ブレーキ 手 空気ブレーキ KD254形 台車 TR41A形 |
【写真148】 タキ1800形1801 昭和49年7月25日 東室蘭駅にて P:吉岡心平
この写真は吉岡写真CD−ROM第27巻に「P01606」として収録されています。