吉岡心平のマーク

タム3250形3299

私有貨車

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タム3200形
タム3400形

 番号
[ロット表]

タム3292
タム3300

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第63週
第65週

積荷
●構造

入口


 敗戦後、私有貨車の増備が本格化したのは昭和24年頃からだが、当時旺盛に増備された貨車にベンゾール専用車がある。その主要形式が今回取上げるタム3250形で、昭和24〜26年に57両もの多数が誕生した。

 タム3299は昭和26年10月にカテツ交通で製作された。同社は華中鉄道の引揚者が設立したと言われており、タンク車は他にタム5000形を少数した程度で、いずれも2軸車であった。外観・構造は新潟製などを模倣したと見られる標準的な2軸タンク車で、特に変わった点はない。

 敢えて言えば、ドーム上にあるマンホール蓋の締付金が大振りな程度であろうか。なお同社の銘板は通常の鉄鋳物ではなく、ペラペラの薄板であった。おそらく文字はエッチングだったと思われるが、当時良く観察しなかったことが惜しまれる。

 落成時の所有者は日本曹達KK・常備駅は二本木であった。恐らく当時盛んになった殺虫剤(DDT・BHC)の原料を輸送していたものと思われる。昭和32年7月、常備駅は能町に変更され、昭和57年2月に廃車となった。


タム3250形3299の写真

【写真64】 タム3250形3299 昭和49年2月19日 東港駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第11巻に「P00658」として収録されています。


【第64週】011118作成、020228リンク追加、021104リンク変更、040207R4、050425R4A、070903R4A2、
090330R4BY、110306R4B。