吉岡心平のマーク

タム3250形3252

私有貨車

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タム3200形
タム3400形

 番号
[ロット表]

タム3250
タム3255

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特別編483
特別編485

積荷
●構造

入口


 この写真は見たことがあるって?
 実はタム500形2540の解説で使用した物だが、今回晴れて独立させることにした。

 タム3250形は15トン積ベンゾール専用車だが、タール製品協や新日鉄など有名ドコロと比較して、影の薄い車両には日本鋼管の所有車があった。具体的にはタム3251,52,74,75,79,3324,25の7両だが、最初の2両以外は、昭和38年に関東タールに移籍したものの、その後は短命に終わっている。

 タム3252は51と共に昭和24年11月に川崎で製作された。
 写真から判るように、「タキ」並みの太いタンク体が特徴である。これが誕生した経緯は、既に何回も述べたので参照して欲しい。

 タンク体は普通鋼製で、寸法は直径2,050mm・長さは5,600mmと寸胴であった。大型のドラムカンドームも、太いタンク体の引き立て役であった。
 台枠は平形で、長さ7,050mm・BC間距離3,900mmと、値としてはワムと同値だ。しかしブレーキシリンダがKD形である点などを考慮すれば、値だけをパクった新製物と思われる。

 落成時の所有者は日本鋼管KK・常備駅は浜川崎であった。昭和40年9月に昭和電工KKに売却され、扇町駅常備となった。昭電の真意はベンゾール輸送と言うより、他の化成品輸送に用いることが目的だったようで、同社所有のタム900・タキ1400形などと共に、専らプロピレングリコールを大阪地区まで運んでいたようである。昭和62年11月に廃車となり形式消滅した。


【特別編484】040423作成R4、050425R4A、070624R4A2、090414R4BY。

タム3250形3252の写真

【写真1484】 タム3250形3252 昭和51年10月9日 刈谷駅にて P:遠藤文雄

【遠藤さんから貴重な写真を提供して頂きました】