液化塩素専用車のガイド
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液化塩素は塩素を液化したもので、沸点はー34.5℃・同温度での密度は1.56g/cm3。液化の際に低温に冷却することで加圧を少なくする方法があり、タンク材質も低温での強度問題を解決したものが使われている。

 

●タム2300形
 わが国初の液化塩素専用タンク車で、昭和25〜39年に2300〜2399,12300〜12467の268両が製作された。三菱製が過半を占める。

2304
S2612三菱製で本州製紙KK向。航送用でないもの。
2314
S2711汽車大阪製で日産化学工業KK向。側梁省略形の台枠は希少。
2340
S2905三菱製で旭化成工業KK向。航送用でないもの。
2342
S2906三菱製で日本曹達KK向。昭和47年日車でタンク体を更新した。
2379
S3105汽車大阪製で北日本製紙KK向。初期の航送用車の例。
12345
S3208三菱製で東亜合成化学工業KK向。陸送用の例。
12360
S3404三菱製で徳山曹達KK向。
12398
S3502三菱製で旭硝子KK向。タンク材質をSB42としたもの。
12404
S3505日立製で昭和電工KK向。
12417
S3604日立製で東洋曹達工業KK向。タム12404とはキセ形状が異なる。
12444
S3805三菱製で大阪曹達KK向。タンク容積が減った後期タイプ。
12447
S3812川崎製で伊藤忠商事KK向。本形式の川崎製は希少な存在。

●タム8500形
形式解説
 昭和39〜48年に43両製作(内1両はタム2300形の改造)された15トン積の2軸ボギー車。
 タム2300形のタンク体を高張力鋼製として自重を軽減したもので、タキ5450形のタム版と言えるが、主流はタキに移っていたため少数の製作に終わる。詳細は形式解説のページを参照のこと。

8500 8502 8520 8532
8542

●タキ5400形
形式解説
 タム2300形を拡大した25トン車で、昭和32〜40年に15両製作された。当時は15トン車主流の時代だったため少数に終わり、25トン車が本格的に開花した
 のはタキ5450形になってからである。
5404 5406 5409 5412
5414

●タキ5450形

 タキ5400形のタンク材質を高張力鋼に変更したもので、昭和39年から量産された。 

5450
S3904富士重製で保土谷化学工業KK向。トップナンバー。
5461
S4110日車本店製。標準化以前でBC間距離が長い。
5470
S4212三菱製で菱三商会KK向。標準化以前だがBC間距離が短い。
5472
S4302富士重製で三谷産業KK向。両側ブレーキ装備車の第一号。
5479
S4306三菱製で徳山曹達KK向。
5495
S4310富士重製で錦商事KK向。
25458二代
S4408三菱でタム9300形9304を改造。三菱商事KK向。

25471
S4404川崎製で日新興業KK向。

25475
S4407富士車両でタキ5400形5405を改造。北海道曹達KK向。
25492
S4503三菱製で旭電化工業KK向。
55476
S4502富士重製で保土谷化学工業KK向。
65485
S4606日立製で東亜合成化学工業KK向。

75461
S4803川崎製で旭硝子KK向。

85453
S4912日車製で昭和電工KK向。TR41D装備。
95458
S5009日車製で大阪曹達KK向。TR211B装備。
125466
S5606日車製で日本陸運産業KK向。TR216A台車を装備。
155484
H0211富士重製で日本陸運産業KK向。
165463
H0305日車製で日本陸運産業KK向。
165490
H0604日車製で東亜合成化学工業KK向。CSD形ブレーキを装備。

020914作成、090526最終更新。