吉岡心平のマーク

タキ5450形25458二代

私有貨車

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タキ5400形
タキ5500形

 番号
[ロット表]

タキ5495
タキ25471

 ページ
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特別編159
特別編161

積荷
●構造

入口


 今回取り上げたタキ25458二代は、一時期タム9300形に改造され、その後ふたたび液化塩素専用車に復帰した車両である。

 昭和44年、日本ゼオンKKの塩化ビニールプラントで発生した事故は、同社をして他社から塩化ビニルモノマーを購入することを強いた。この輸送にショートリリーフとして用いるためタキ5450形を転用改造したのが、タム9300形16トン積液化塩化ビニール専用車であった。

 タキ25458は、昭和43年12月三菱でタキ25454〜25458の5両ロットで製作後、昭和44年2月に三菱でタム9300形9304に改造された。その後、プラントの復旧により昭和44年8月にタキ5450形の原番号に復元された。

 本車は標準設計後の製作で、タンク材質は非調質高張力鋼(当時の規格でHT55)、板厚は胴板16mm・鏡板17mmであった。タンク寸法は直径1,800mm・長さ8,260mmで、タンク周囲は厚さ75mmグラスウールと薄鋼板からなる保冷キセで覆われていた。タンク受台に片寄って付いた小型の吊環は、三菱製の特徴である。
 台枠は平形で、長さは8,660mm・BC間距離は5,660mm、ブレーキ装置は両側+AV305、台車はTR41C付で落成したが、昭和45年からの第一次改造でTR41Dに改造された。

 所有者と常備駅はタキ初代〜タム時代を含め、一貫して三菱商事KK・能町であった。昭和59年1月旭化成工業KKに売却され南延岡駅常備となった。平成10年1月に廃車となった。


●関連形式 タム9300形(図面編13) 本車を改造した16トン積液化塩化ビニル専用車。


【特別編160】020201作成、020202本文修正+リンク追加、040327R4、050414R4A、060612本文修正、070621R4A2、090327R4BY。

タキ5450形25458二代の写真

【写真1160】 タキ5450形25458二代 昭和45年10月3日 塩浜駅にて P:吉岡心平