吉岡心平のマーク

タム8500形8532

私有貨車

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タム8400形
タム8600形

 番号
解説

タム8520
タム8542

 ページ
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特別編669
特別編671

積荷
●構造

入口


 タム8500形は15トン積液化塩素専用車で、昭和39〜48年に19ロット43両が製作(内1両は他形式から改造)された。
 主力がタキに移行してから誕生した形式だけに、だらだらと少数づつ製作されたため、ロットによる形態の変化が楽しめる。

 タム8532は昭和43年5月三菱製で、8528〜8533からなる第14ロットの一員であった。

 本形式は、製造時期によりタンク容積に大小があるが、このロットは設計ガス定数0.8・タンク容積12.1m3で、タム8527以降の標準値となっている。

 タンク体は高張力鋼製で、板厚はこのロットから胴板16mm・鏡板17mmと従来より胴板1mm・鏡板2mmほど薄くなった。タンク寸法は直径1,500mm・長さ7,150mmで、三菱製でも初期製作分より335mm短い。また断熱材は当時流行したスチロポールを用い、厚さは75mmであった。
 台枠は平形で、長さは8,050mm・BC間距離は5,050mmであった。台車はTR41Cから第一次改造でTR41Dに改造された。

 所有者は旭化成工業KK・常備駅は南延岡であった。同社所有車の例に漏れず長命で、このロット6両ではタム8533が平成6年12月、本車を含む残り5両は平成7年7月に、各々廃車となった。


タム8500形8532の写真

【写真1670】 タム8500形8532 昭和44年2月26日 吉原駅にて P:堀井純一

台車がTR41C時代の貴重な写真、その後TR41Dに改造された。

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編670】060510作成R4A、070727R4A2、081006R4BY、130712R4C。