吉岡心平のマーク

タキ5450形55476

私有貨車

 形式
索引

タキ5400形
タキ5500形

 番号
[ロット表]

タキ55471
タキ55488

 ページ
索引

第381週
第383週

積荷
●構造

入口


 今回は富士重製のタキ5450形を紹介する。
 同社は、私有貨車メーカーでは昭和30年代から製作を開始した後発組だが、化成品を中心にシェアを拡大し、高圧ガス分野でも液化塩素タンク車で初めて高張力鋼を採用する等、意欲的な取り組みを見せていた。

 タキ55476は昭和45年2月富士重で、タキ55472〜55477の6両ロットの一員であった。

 ガス定数は0.8・タンク容積は20.2mで、標準設計車のため、諸元は他社製と変わらない。

 タンク体は高張力鋼製で、寸法は直径1,800mm・長さ8,260mmであった。周囲には厚さ75mmのグラスウールを用いた保冷キセがあり、富士重製の特徴はのっぺりしたキセ外被で、特に横方向の補強アングルが見えない点がポイントだ。
 台枠は通常の平形で、長さは8,660mm・BC間距離5,660mm、ブレーキはKE305形空気+両側、台車はTR41Dであった。

 所有者は保土谷化学工業KK・常備駅は郡山であった。比較的長命であったが、平成6年11月にロット全車が一斉に廃車されている。


タキ5450形55476の写真

【写真382】 タキ5450形55476 昭和52年1月1日 越中島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第38巻に「P02257」として収録されています。


【第382週】071223R4B、130211R4C。