吉岡心平のマーク

タキ5400形5409

私有貨車

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タキ5350形
タキ5450形

 番号
解説

タキ5406
タキ5412

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第19週
第21週

積荷
●構造

入口


 タンク車の中には、一見ありふれているように見えて、実は少数派の形式がある。今回取上げたタキ5400形もその一つで、タキ5450形だと思って近づいた所が本形式だったりすると、その日は何か得をした気分になったものだ。

 タキ5400形は25トン積液化塩素専用車で、昭和32年3月にトップナンバーが登場した。15トン積のタム2300形をスケールアップした車両だが、当時は取引単位をタムに合わせていたため、タキ5400形は昭和40年までの9年間に僅か15両が製作されたに過ぎない。後継形式であるタキ5450形が600両近く量産されたのとはえらい違いである。

 タキ5409は昭和34年11月に三菱で製作された。タンク体にボイラー鋼板を使用したため、自重が2トン程大きいことを除けば、外観・構造はともにタキ5450形と大差ない。また同車は、落成時から「航送用」となっていた。

 所有者は東亜合成化学工業KKで、同社はタキ5400形15両中4両を保有した最大ユーザであった。常備駅は落成時の名電築港から、昭和41年1月に昭和町に異動したが、これは名古屋臨海鉄道の発足により駅を分割したためで、実際の所在地は同一であった。東亜合成は自社でタンク体検査を施工していたため廃車は遅く、昭和56年4月まで生存していた。


タキ5400形5409の写真

【写真20の1】 タキ5400形5409 昭和49年5月30日 東港駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第3巻に「P00161」として収録されています。

タキ5400形5409の写真

【写真20の2】 タキ5400形5409 昭和49年5月30日 東港駅にて P:吉岡心平

写真1の反対側面(2位側)を示す。


【第20週】010114作成、020127本文修正+リンク追加、020527写真20の2追加、020914リンク変更、040731R4、050319R4A、060808リンク追加、070707R4A2、090205R4BY、130323R4C。