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タム2300形2379 |
私有貨車 |
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●積荷 |
■入口 |
ここに紹介するタム2379は、「航送用」液化塩素専用車の第一期生である。 タム2300形は液化塩素タンク車の嚆矢として、昭和25〜39年に268両が三菱・日立・汽車・川崎・日車で製作された。もともと三菱が開発した車両であり、製作数の8割は三菱製が占めている。 タム2379は昭和31年5月汽車大阪で製作さ |
れ、同車を含むタム2357、58,78,79の4両は、昭和32年11月改造で「航送用」車の嚆矢となった。青函・宇高航路で液化塩素タンク車を航送する際、問題となるのは漏洩した場合の措置であった。この対策として弁類のあるプロテクタ部を気密構造とし、その排気は新設した「カセイソーダ箱」内のカセイソーダ溶液で除害してから海中に放出するようにしたのが「航送用」車の特徴である。外観的にはプロテクタ部を気密化するため、カバーの密閉度が強化されている点が見て取れる。 所有者は北日本製紙KK・常備駅は江別であった。昭和45年4月にソーダ商事KK・幌別常備となったが、昭和51年度に廃車されている。 |
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【写真55】 タム2300形2379 昭和49年7月25日 苫小牧駅にて P:吉岡心平
この写真は吉岡写真CD−ROM第9巻に「P00493」として収録されています。