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タキ5400形5404 |
私有貨車 |
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●積荷 |
■入口 |
今回のリクエストは、細くて長いタンク体を持ったタキ5400形だ。メールには「その出生の秘密についてご教示いただければ幸いです」とある。 タキ5400形は25トン積液化塩素専用車で、昭和32〜40年に15両が製作された。長期間の割に製作数が小ないなのは、当時は15トンが取引単位だったためである。 さて、問題の「変り種」タキ5400形は、5403、04、11の3両で、いずれも日車本店が製作した。 ここでロットブックをご覧いただきたい。メーカー別の製作数は三菱8両、富士車4両、そして日車本店3両である。当時は標準設計の考え方など微塵もなかったから、各社は各様に設計した。 |
三菱と富士車は、タキ5400形の車体長をタム2300形と合わせた。これは車体と荷役設備の間隔が異なると、荷役中に車両の移動が必要となり不便なためである。このため両社製のタキ5400形は異様にタンク体が太く、寸詰まりである。 タキ5403と04は、昭和32年6月日車本店で製作された。所有者は東亞合成化学工業KK・常備駅は名電築港であった。昭和41年1月、常備駅名は昭和町に変更されている。名古屋地区を基地として各地に運用されていたが、昭和54年3月に廃車となった。 |
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【写真1163】 タキ5400形5404 P:吉岡心平所蔵