吉岡心平のマーク

タム2300形2342

私有貨車

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タム2100形
タム2400形

 番号
[ロット表]

タム2340
タム2352

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特別編744
特別編746

積荷
●構造

入口


 今回は珍しいタム2300形の缶体更新車を取り上げよう。

 日本曹達では従来から所有していたタム2300形6両に対して、タンク体の更新を実施した。
 対象となったのはタム2310〜2312と2341〜2343で、まず最初にタム2342が昭和39年12月三菱でタム8504に改造された。今回紹介するのは第二陣で、残った5両が昭和47年5月日車で改造されたが、番号は元のままとされた。

 タム2342は昭和29年5月三菱製で、2341との2両ロットとして製作された。なお同様に種車となったタム2343は、競作された汽車製である。

 新製されたタンク体は高張力鋼製で、板厚は胴板16mm・鏡板17mmであった。タンク寸法は旧来のものを踏襲し、直径1,400mm・長さは8,640mmのままであった。
 台枠以下は種車のままで、長さは9,500mm・BC間距離は6,200mmであった。ブレーキは空気+手だが、自重が3トン以上減少したため、シリンダはKE305形からKD254形に交換した。台車はTR41Bのままである。

 落成時の所有者は日本曹達KK・常備駅は二本木であった。昭和38年2月に常備駅は能町に移り昭和47年5月にタンク更新改造を受けた。昭和62年10月に廃車となった。


■主要諸元
改造年   昭和47年
改造所   日車
ガス定数  0.8
タンク容積 12.1m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形
タンク材質 高張力鋼(HT)
タンク板厚 胴板16・鏡板17mm
タンク直径 1,400mm
タンク長さ  8,640mm
熱絶縁   厚さ75mmグラスウール
●荷役方式
荷役方式 マンホール弁式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      9,500mm
BC間距離  6,200mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41B形

タム2300形2342の写真

【写真1745】 タム2300形2342 昭和60年1月15日 村田駅にて P:吉岡心平


【特別編745】070125作成R4A、070710R4A2、081112R4BY、120705諸元追加+R4C。