吉岡心平のマーク

タキ5400形5412

私有貨車

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索引

タキ5350形
タキ5450形

 番号
解説

タキ5409
タキ5414

 ページ
索引

特別編939
特別編941

積荷
●構造

入口


 タキ5412は昭和37年6月に富士車両で製作された。一ロット一両であった。

 タキ5450形が委員会による共同設計のもと、同一サイズの車両が各メーカーで大量生産されたと比べ本形式は少数精鋭で、設計も一品一様であった。このため一両ごとに諸元が異なる等、趣味的にはタキ5450形より数段興味深い。

 北曹のタキ5400形は、既に述べたように航送時の輸送力アップのため作られたものと推定され

るが、その構造はいささか荒削りである。ドーム上に林立しているドーム上蓋の締付ボルトを見て、度肝を抜かれたのは小生だけではあるまい。
 タンク体の直径は1,780mmで、日車の細いタンクと三菱の太いものとの中間だが、炭化コルクを用いた断熱材が厚目だったようで、キセを被った太さはタキ5450形と変わらない。

 落成時の所有者は北海道曹達KK・常備駅は幌別であった。昭和57年12月に港北駅常備となり、平成2年10月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和37年6月
製造所   富士車両
設計比重 1.33
タンク容積 20.0m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形
タンク材質 ボイラー用鋼板(SB42)
タンク板厚 胴板19mm・鏡板22mm
タンク直径 1,780mm
タンク長さ 8,550mm
熱絶縁   厚さ90mm炭化コルク
●荷役方式
荷役方式 マンホール弁式
●下廻り
台枠形式   平形
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KE305形
台車      TR41C→TR41DS形
         (第二次台車改造)

タキ5400形5412の写真

【写真1940】 タキ5400形5412 P:吉岡心平


【特別編940】081014作成R4B、130323R4C。