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タキ5400形5414

私有貨車

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タキ5350形
タキ5450形

 番号
解説

タキ5412

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特別編693
特別編695

積荷
●構造

入口


 今回はタキ5400形25トン積液化塩素専用車から、タキ5450形と並行して製作されたラストナンバーを紹介する。

 タキ5414は昭和40年4月富士車両製で、一ロット一両であった。当時は既に後継形式のタキ5450形が5455まで製作されており、同社の増備車も昭和41年製の次作からはタキ5450形に移行した。

 ガス定数は0.8・タンク容積は20.6mと標準的であった。
 本形式でも後期の車両のため、ボイラー鋼板に高強度のSB46材を使用した。このため初期車に比べ自重で約2トン軽量化されている。またタンク体や台枠などの主要寸法は、タキ5450形の初期製作分に引き継がれている。

 タンク体はボイラー用鋼板(SB46)製で、板厚は胴板18mm・鏡板19mmと高張力鋼に比べて厚い・・・と書こうとしたが、タキ5450形も初期製作分は胴板17mm・鏡板19mmで、胴板が1mm薄いだけだ。タンク寸法は直径1,800mm・長さ8,394mmで、周囲の保冷キせは材質の関係から厚いようで、何か着膨れしたように見える。
 台枠は平形で長さは9,400mm・BC間距離は 6,100mm、ブレーキは重量車用のKE形空気、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は北海道曹達KK・常備駅は幌別であった。昭和57年11月に港北駅に常備駅変更された。晩年は青函トンネル開通に伴う運用制限により本州に移動し、知手駅の旭硝子を基地として運用されたようだが、平成2年10月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和40年4月
製造所   富士車両
ガス定数 0.8
タンク容積 20.0m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形
タンク材質 ボイラー用鋼板(SB46B)
タンク板厚 胴板18・鏡板19mm
タンク直径 1,800mm
タンク長さ  8,430mm(外面)
熱絶縁   厚さ88mm断熱材
●荷役方式
荷役方式 マンホール弁式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      9,400mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KE305形空気
台車      TR41C→TR41DS形
         (第二次台車改造)

タキ5400形5414の写真

【写真1694】 タキ5400形5414 平成12年8月30日 新苫小牧駅にて P:吉岡心平


【特別編694】060808作成R4A、070711R4A2、081010R4BY、130902R4C。