吉岡心平のマーク

タム2300形2314

私有貨車

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タム2100形
タム2400形

 番号
[ロット表]

タム2305
タム2325

 ページ
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特別編820
特別編822

積荷
●構造

入口


 曽我さんのリクエストにより、変わった台枠を有する液化塩素タンク車を紹介しよう。

 タム2314は2313と共に、汽車会社で初めての液化塩素タンク車として、昭和27年11月大阪製作所で製作された。なおタム2313は同日の製作だが、所有者が異なるため別ロットである。

 主要諸元は残念ながら不明だが、先行した三菱製にほぼ準じており、細身のタンク体の周囲に保冷用の断熱材を施している。
 また弁装置は三菱製と同様にマンホール弁方式

を採用し、中央の円筒形プロテクタ内部に収納されていた。
 このロットが特異なのは台枠で、高圧ガスタンク車には稀有な側梁省略タイプを採用した。当時汽車製のタンク車はこのタイプを好んで使用していたので、これに習ったものと思われるが、その後は保安上の問題もあり、採用は本車とタム2313の2両だけに留まっている。

 所有者は日産化学工業KK・常備駅は須賀で、後者は昭和45年6月に甲子となった。落成から30年を前にした昭和46年3月に廃車となった。


タム2300形2314の写真

【写真1821】 タム2300形2314 昭和44年2月5日 王子駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】

台枠で枕梁から内側の板状部は、雨除板として後から追加されたもの。


【特別編821】071101作成R4B。