吉岡心平のマーク

タキ5450形85453

私有貨車

 形式
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タキ5400形
タキ5500形

 番号
[ロット表]

タキ85450
タキ95458

 ページ
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第312週
第314週

積荷
●構造

入口


 タキ5450形は標準化が進んでいたため、長期間に亘って製作された割には形態の差異が少ない形式だ。今回はTR41D台車を装備した標準車では末期に製作されたロットを取り上げよう。

 タキ85453は85453〜85462からなる10両ロットのトップナンバーとして、昭和49年12月日車製で製作された。

 当時は保安対策が声高に叫ばれ始めた時期で、本形式も次々ロットのタキ85464以降は、台枠とBC間が300mm延長されたが、本ロットはまだ初期のスタイルを堅持していた。
 ガス定数は0.8・タンク容積は20.2mと本形式の標準値であった。

 タンク体は高張力鋼(HT60)製で、板厚は胴板

16mm・鏡板17mm、タンク寸法は直径1,800mm・長さ8,260mmであった。周囲には厚さ75mmのグラスウールと薄鋼板からなる保冷キセがあった。
 荷役装置は航送用のため、プロテクタ蓋の密閉機構と苛性ソーダ箱、そしてプロテクタと同箱を結ぶ連通管を有している。
 台枠は通常の平形で、長さは8,660mm・軸距は5,660mmであった。既に一般のタンク車はレジンシュー装備が標準となった時期にも拘らず、本形式は鋳鉄のまま推移したため、ブレーキはKE形+両側、台車はTR41D−4を装備していた。

 落成時の所有者は昭和電工KKで常備駅は扇町であった。平成5年10月に関西化成品輸送KKに移籍し、安治川口駅常備となった。平成12年9月に廃車となった


■主要諸元
製造年   昭和49年12月
製造所   日車
ガス定数  0.8
タンク容積  20.2m3

●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形
タンク材質 高張力鋼(HT60)
タンク板厚 胴板16mm・鏡板17mm
タンク直径 1,800mm
タンク長さ  8,260mm
熱絶縁   グラスウール厚さ75mm

●荷役方式
荷役方式  マンホール弁式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ       8,660mm
BC間距離   5,660mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KE305形
自連緩衝器  RD12形ゴム式
台車      TR41D−4(強化)形

タキ5450形85453の写真

【写真313】 タキ5450形85453 昭和51年7月18日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

強化形側枠を持つTR41D台車は比較的少数で、珍しいものだ。

この写真は吉岡写真CD−ROM第21巻に「P01223」として収録されています。


【第313週】060827作成R4A、070909R4A2、080805R4BY、100408諸元追加+R4B。