吉岡心平のマーク

タム8500形8500

私有貨車

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タム8400形
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タム8502

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第249週
第251週

積荷
●構造

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 記念すべき週代り第250週を飾るのは、タム8500形のトップナンバーである。

 液化塩素専用車の歴史で、初めて高張力鋼製タンク体を用いたのは昭和39年4月製のタキ5450形である。メーカーは富士重で、同社は液化塩素タンク車の製作実績がなく、これが参入のための切札であったことは想像に難くない。同社がこれに続いて製作した15トン車こそ、これから紹介するタム8500形である。

 タム8500と01は昭和39年10月富士重で製作された。
 設計比重は1.42・タンク容積は12.6mで、液化塩素専用車の標準値であった。

 タンク体には高張力鋼(HTB52)を使用し、板厚は胴板17mm・鏡板19mmである。タンク寸法は直径1,500mm・長さ7,485mmとタム2300形より直径を50mm増加し、その分長さを短縮した。例によってタンク周囲には、厚さ75mmのグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセがあった。
 台枠は平形で、タンク体が短くなったため、長さは8,500mm・BC間距離は5,200mmと短縮された。ブレーキは空気+手、台車はTR41Cから第一次改造でTR41Dとなった。

 落成時の所有者は新日化産業KK・常備駅は浜五井であった。昭和54年4月に合併により会社名はソーダニッカとなったが、これから間もない昭和54年7月、車齢15年で廃車となった。


タム8500形8500の写真

【写真250】 タム8500形8500 昭和49年2月21日 安治川口駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第9巻に「P00496」として収録されています。


【第250週】050612作成R4A、070904R4A2、080128ロット表R2を資料編より移動+ロット表R3、080624ロット表を形式解説425に移動、081205R4BY、130509R4C。