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タム2300形12417 |
私有貨車 |
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●積荷 |
■入口 |
今週取り上げるのは、日立製のタム2300形である。 タム2300形は15トン積液化塩素専用車で、昭和25〜39年に268両が製作された。三菱が我国初の塩素タンク車として開発したため、同社製が全体の8割を占めるが、日立は14ロット24両を製作し、三菱に次いで2位となっている。 タム12417と18は昭和36年4月日立製であった。なおユーザーである東洋曹達は同社製タム2300形の最大顧客で、第一号車であるタム2317以下、8ロット12両を擁していた。 |
タンク体はボイラー用鋼板(SB46)製で、直径は1,456mm・長さは7,950mmであった。外観的には三菱製と保冷用キセの形態が大きく異なる点が目を引くが、これは固定方法が日立が好むバンド締付型となったためである。なお断熱材はスチロポールと思われるが詳細は不明である。 所有者は東洋曹達工業KK・常備駅は周防富田であった。昭和55年1月に廃車となった。 |
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【写真215】 タム2300形12417 昭和50年2月28日 周防富田駅にて P:吉岡心平
この写真は吉岡写真CD−ROM第38巻に「P02271」として収録されています。