吉岡心平のマーク

タキ5450形5470

私有貨車

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タキ5400形
タキ5500形

 番号
[ロット表]

タキ5461
タキ5472

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第338週
第340週

積荷
●構造

入口


 弊サイトで取り上げたタキ5450形は初期ロットが大多数を占める。これは途中から標準設計を採用したため、個性が薄れたことが原因であり、言い換えれば初期の本形式はロット毎に異なるスタイルで、貨車ファンの写欲を満たすのに格好の存在であった。

 タキ5470は昭和42年12月三菱で製作され、一両一ロットであった。

 本形式の初期製作ロットのタンク体は、板厚が厚く長さ8,430mmから始まり、同板厚で長さを8,270mmに短縮したものを経て、板厚を薄くし長さを8,260mmとしたものが量産車に採用された。本車は2番目の寸法で製作された過渡期の9両のうち、唯一の三菱製ロットである。

 ガス定数は0.8で、タンク容積は21.2mであった。
 タンク体は高張力鋼製で、板厚は胴板17mm・鏡板19mm、寸法は直径1,800mm・長さ8,270mmであった。例によって周囲には保冷キセを装備している。
 台枠は平形で長さ9,400mm・BC間距離は6,100mmで、手ブレーキのためデッキ部が長い。ブレーキはKE305形空気、台車は写真ではTR41Cだが、後年の第二次台車改造でTR41DSとなった。

 落成時の所有者は菱三商会KK・常備駅は野田であった。昭和47年8月には常備駅はそのままで三菱製紙販売KKに移籍した。落成から20年後の昭和52年12月に廃車となった。


【第339週】070225作成R4A、071112R4A2、080814R4BY。

タキ5450形5470の写真

【写真339】 タキ5450形5470 昭和49年4月20日 村田駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第3巻に「P00164」として収録されています。