吉岡心平のマーク

タキ5450形5472

私有貨車

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タキ5400形
タキ5500形

 番号
[ロット表]

タキ5470
タキ5479

 ページ
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第187週
第189週

積荷
●構造

入口


 タキ5450形と言えば、標準化の進んだ形式だが、最初の数年間はメーカー別に異なる形態が混在した。標準設計の第一号車はタキ5471だが、我々が見慣れている両側ブレーキ装備車は、今回取り上げたタキ5472が、その最初である。

 タキ5450形は25トン積液化塩素専用車で、昭和39〜平成6年に5450・・・165491(25454〜58は初代・二代あり)の697両が製作された。

 タキ5472と73は昭和43年2月の富士重製で、同社製としては5ロット6両目である。
 高圧ガスタンク車は業界団体主導による標準化が進んだため、通常のタンク車より早く標準設計が取り入れられた。本形式ではタキ5471がその嚆矢だが、丁度側ブレーキが両側となる時期と合

致したため、次作であるこのロットから両側ブレーキ装備となった。

 タンク体は高張力鋼製で、板厚は胴板16mm・鏡板17mmと、当初の設計より胴板で2mm・鏡板で1mm薄くなった。寸法はタンク直径1.800mm・長さ8,260mmである。周囲にはコルク100mmと薄鋼板からなる保冷用キセがあった。
 台枠は長さ8.660mm・軸距5,660mmで、半端な端数は最適設計された証である。台車はTR41Cから、第一次改造でTR41Dとなった。

 所有者は三谷産業KK・常備駅は東金沢であった。常備駅は昭和48年6月に松任に移った。いずれも三谷の便宜置籍駅だったようである。昭和58年6月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和43年2月
製造所   富士重
ガス定数 0.8
タンク容積 20.2m3

●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形
タンク材質 高張力鋼(HT55)
タンク板厚 胴板16・鏡板17mm
タンク直径 1,800mm
タンク長さ 8,260mm
熱絶縁   厚さ70mmグラスウール

●荷役方式
荷役方式 マンホール弁式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      8,660mm
BC間距離  5,660mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KE305形
台車      TR41C→TR41D形
         (第一次台車改造)

タキ5450形5472の写真

【写真188】 タキ5450形5472 昭和49年12月31日 岳南富士岡駅にて P:吉岡心平


【第188週】040404作成R4、040417誤記訂正、050319R4A、071113R4A2、090526R4BY、131225諸元追加+R4C。