液化アンモニア専用車のガイド

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●タ580形
 タ550形10トン積3軸車を、3軸車の新製禁止に伴い2軸ボギー車としたもの。戦前〜昭和20年代の主力形式。
580
S1010大阪鉄工製で三井窒素工業KK向。タ550形3軸車のボギー版だが、こちらの方が短躯。
1587
S2609三菱製で東海硫安工業KK向。戦後製のタ580形では標準的なスタイル。
1592
S3007新潟製で日産化学工業KK向。タンク体を更新し、マンホール弁方式に改造後の姿である。

●タ2800形
ロット表
 12トンと中途半端な荷重は他形式からの改造車のため。
 昭和30年に3両がタキ4000形濃硫酸専用車から改造された。すべて日東化学工業KK向で台枠以下は種車由来だがタンク体は新品である。
2803
S3007三菱でタキ4000形4007を改造。日東化学工業KK向。

●タム5800形
形式解説
 タ580形をスケールアップした15トン車で、昭和29〜36年に13ロット19両が製作された。
 まもなく20トン積のタサ4100形が開発されたため、少数の製作に留まる。
5809 5813 5816 5818

●タム5850形
 タンク材質に高張力鋼を用いた15トン車。
 昭和43年10月に富士車両で1ロット1両が宇部興産KK向に製作された。タム5800形よりタンク体は太く短い。
 25トン車の時代にユーザーの要望で生まれた15トン車であり、一形式一両に終わる。
5850

●タサ4100形
 タム5800形を拡大した20トン車で、 昭和30年代の代表形式。タンク体は相変わらずボイラー鋼板製。
 昭和31〜39年に4100〜4241の142両が日車本店・三菱・富士車輌・日立・富士重工で製作された。
4103
S3112日車本店製で日本瓦斯化学工業KK向。タンク体が銀色時代。
4131
昭和34年2月日車本店製で日本瓦斯化学工業KK向。
4139
S3412富士車両製で東洋高圧KK向。同社初の高圧ガスタンク車。
4165
S3511日立製で日産化学工業KK向。タンク体が太く、その分長さが短い。
4200
S3612富士車両製で三菱油化KK向。
4240
S3902日車本店製で三井物産KK向。タサ4100形の最終ロット。

●タサ5800形
 タサ4100形のタンク体を高張力鋼製に変えた20トン車。
 昭和40年5月に1ロット2両が日立で日産化学工業KK向に製作された。
 当時は既にタキ4100二代形が標準となっていたため、それ以降の増備はなかった。
5801

●タキ4100二代
形式解説
 初めての25トン車で、タンク材質を高張力鋼製に代えて軽量化し、5トン増の25トン積を可能にした形式。
 LPガス専用車のタサ5700形とは兄弟形式といえる。
4100二代 タキ4115(第230週) 4119 4129
タキ4132 タキ4142(第132週)

●タキ18600形
形式解説
 荷重は25トンのままだが、タキ25000形LPガス専用車の設計思想を取り入れた標準設計車。台車はTR207/211/216系に進化した。
18613 18622 118613

020913作成、030214タ1587、030222タサ5801、030305タキ18622、030617タム5813、031026タサ4131、060228タキ4142、041024
タサ4200、050123タキ4115、060714タキ16813、080226タサ4139・タキ4100b追加。