吉岡心平のマーク

タキ4100二代形4132

私有貨車

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タキ4100初代形
タキ4150形

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解説

タキ4129
タキ4139

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第335週
第337週

積荷
●構造

入口


 タンク車では「エアコン」ならぬ「エコアン」が有名だが、今回はその祖先に当る形式を紹介しよう。

 タキ4132は昭和40年11月日立製で、タキ4130〜4132からなる3両ロットとして製作され、本形式で唯一の昭電向ロットであった。

 高圧ガスタンク車は一般タンク車より標準化が進んでいるため、このロットも基本寸法は従来のロットと変わらない。
 ガス定数は1.86・タンク容積は46.8mであった。
 タンク体は高張力鋼製で、板厚は胴板13mm・鏡板16mmであった。寸法は直径は1,960mm・長さは15,920mmで、周囲には日立お得意

のスチロポール断熱材を厚さ70mmに施行した保冷キセがあった。
 荷役方式はマンホール弁方式で、落成時は緊急遮断弁は装備していなかったが、昭和53年3月の後天的改造で追加された。なおタンク踏板が大型なのは昭電の液安車の伝統である。
 台枠は平形で、長さは17,000mm・BC間距離は13,700mmと長大である。ブレーキはKE305形空気+手、台車はTR41Dであった。

 所有者は昭和電工KK・常備駅は扇町であった。昭和53年3月に緊急遮断弁の追加改造を受けた。写真は塩浜操の味の素にアクリルニトリル原料のアンモニアを輸送中の姿である。昭和59年11月に享年20歳で廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和40年11月
製造所   日立
ガス定数 1.86
タンク容積 46.8m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形
タンク材質 高張力鋼
タンク板厚 胴板13・鏡板16mm
タンク直径 1,960mm
タンク長さ 15,888mm
熱絶縁   厚さ75mmグラスウール
●荷役方式
荷役方式 マンホール弁式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      17,000mm
BC間距離  13,700mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KE305形
台車      TR41D形

タキ4100b形4132の写真

【写真336】 タキ4100二代形4132 昭和49年6月 塩浜操駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第40巻に「P02344」として収録されています。


【第336週】070204作成R4A、071006リンク追加+R4A2、081103R4BY、101006諸元追加+R4B、130224
R4C。