吉岡心平のマーク

タキ18600形118613

私有貨車

 形式
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タキ18500形
タキ18700形

 番号
解説

タキ18697
タキ118616

 ページ
索引

特別編233
特別編235

積荷
●構造

入口


 日産化学はわが国液安タンク車ユーザーの雄であり、タキ18600形はその最後を飾る形式として18640〜44、18678〜89、そして118612〜14の3ロット20両を保有した。

 タキ18600形は25トン積液化アンモニア専用車で、昭和45〜57年に128両が製作された。当時、液安の25トン車としてはタキ4100二代形が既にあったが、別形式とされたのはタキ25000形LPガス専用車で導入された新機軸を取り入れ、設計が大きく変化したためである。更に本形式は国鉄主導による標準設計の対象となったため、構造・寸法はメーカーによる差異がなく、メーカーの特徴はキセなどの細部に見られるだけだ。

 タキ118613は昭和55年6月に富士重で製作された。

 タンク材質は高張力鋼(HT60)で、板厚は胴板13mm・鏡板14mmである。タンク寸法は直径1,960mm×長さ15,890mmで、周囲には保冷用の厚さ75mmグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセが設置されていた。法規制によりタンク塗色は白である。
 荷役装置はマンホール弁方式で、緊急遮断弁は落成時から装備していた。
 台枠は標準的な平台枠で、長さは16,900mm・BC間距離は13,600mmである。ちなみにこの寸法はタキ25000形と同寸である。ブレーキは手+空気、台車は走行性能向上のため、TR216Bを装備していた。

 所有者は日産化学工業KK・常備駅は速星であった。写真は新興の日東化学に運用された際のものである。平成13年9月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和55年6月
製造所   富士重
ガス定数  1.86
タンク容積 46.8m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形
タンク材質 高張力鋼(HT60)
タンク板厚 胴板13mm・鏡板14mm
タンク直径 1,960mm
タンク長さ 15,890mm
断熱設備  厚さ75mmグラスウール
●荷役方式
荷役方式  マンホール弁式
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   16,900mm
BC間距離  13,600mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KC203形
台車      TR216B形

タキ18600形118613の写真

【写真1234】 タキ18600形118613 昭和61年3月2日 新興駅にて P:吉岡心平


【特別編234】020712作成、020913リンク変更、040119R4、050220R4A、090205R4BY、100813本文修正+
諸元追加+R4B、140131R4C。