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タキ4100二代形の形式解説

私有貨車

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タキ4100初代形
タキ4150形

 番号
解説


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形式編13
形式編15

積荷
●構造

入口


【概要】
 25トン積の液化アンモニア専用車で、タサ4100形20トン車の大型化版。タンク体を軽量化することで5トン増積を可能とした。
 後継形式はタキ18600形である。

【車歴】
 昭和38〜42年に44両が三菱・日車本店・日立・汽車大阪・川崎で製作された。

【外観と構造】
 高圧ガスタンク車のため、標準設計が行われており、ロットによる差異はキセ構造等の細部だけである。
 タンク材質は高張力鋼で板厚は胴板13・鏡板16mm、タンク寸法は直径1,960mm・長さ15,920mm(最終ロットのみ相違)であった。周囲には厚さ75mmグラスウール相当の断熱材と薄鋼板製のキセがある。 
 荷役装置は高圧ガスタンク車標準のマンホール弁方式である。
 台枠は平型で、台枠長さは17,000mm・BC間距離は13,700mmだが、最終ロットのみやや短い。ブレーキ装置は重量車用のKE305、台車は4124迄がTR41C、4125以降はTR41Dである。

●三菱製
 5ロット22両あり、最多数を占める。キセは5分割ボルト締め。

●日車本店製
 タキ4110,4111と4125〜4128の2ロット6両。キセは7分割バンド締めで日立製に似るが分割位置が異なる。

●日立製
 3ロット11両あり、キセは7分割バンド締め。昭和電工の所有車(タキ4130〜4132)はタンク踏板が大型である。最終ロットのタキ4140〜4143はタキ18600形との過渡期の車両で、他ロットと異なる異端車。

●汽車大阪製
 タキ4129が唯一の存在で、同社製の高圧ガスタンク車は希少。キセは5分割バンド締め。

●川崎製
 タキ4136〜4139の1ロット4両で、キセは7分割。


三菱製 4100二代


        日立製 4115


三菱製 4119


汽車大阪製 4129


日立製 4132


 日立製・異端車 4142


タキ4100二代形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
4100二代,4101〜4106 S3811〜3812 三菱 住友商事KK
4107〜4109 S3812 三菱 東北肥料KK
4110,4111 S3904 日車本店 日本瓦斯化学工業KK
4112〜4115 S3904 日立 日本瓦斯化学工業KK
4116〜4121 S3907〜3909 三菱 KK化成水島
4122〜4124 S3910〜3911 三菱 協和ケミカルズKK
4125〜4128 S4009 日車本店 東亜合成化学工業KK
4129 S4010 汽車大阪 東亜合成化学工業KK
4130〜4132 S4011 日立 昭和電工KK
10 4133〜4135 S4011 三菱 三菱商事KK
11 4136〜4139 S4105 川崎 伊藤忠商事KK
12 4140〜4143 S4206 日立 日産化学工業KK

【形式編14】071006作成R4BX3、090126R4B。