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タサ4100形4165 |
私有貨車 |
○ |
形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
先週に続き、今週も高圧ガスタンク車を紹介する。 タサ4100形は20トン積液化アンモニア専用車で、昭和31〜39年にかけて4100〜4241の142両が日車・三菱・日立・富士車・富士重で製作された。我国液化アンモニア専用車の代表形式で、最大両数を誇るが、外観・構造はタム5800形15トン車を長手方向に延長したもので、特に変わった点は見られない。落成時期の関係から、弁類の配置は最初から円筒形のプロテクタ内に全てを収納したマンホール弁方式となっていた。 タサ4165は昭和35年11月日立製で、日産化 |
学が長岡に設立した新工場向に増備した同年製15両のうちの1両である。第34週で紹介したタム5816とは、同じ日立製のため良く似ているが、タンク踏板は通常サイズのものとなった。昭和52年には緊急遮断弁が追加されたが、タンク体とプロテクタに隠されているため、外観からの識別は困難である。 所有者は日産化学工業KK・常備駅は速星であったが、車籍編入から僅か4日で西長岡に異動した。昭和42年9月に速星に戻り、各地へ運用されていた。写真は塩浜操から専用線が延びていた味の素へアンモニアを運んできた際のもの。昭和54年9月に廃車となった。 |
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【写真47】 タサ4100形4165 昭和49年5月5日 塩浜操駅にて P:吉岡心平