吉岡心平のマーク

タ580形1592

私有貨車

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タ550形
タ600形

 番号
[ロット表]

タ1587

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第2週

積荷
●構造

入口


 掲載写真の第一号には、タ580形1592号車をご紹介する。小生が貨車を撮り始めた昭和49年当時、タ580形は私有貨車リストの「一番最初の形式」で、是非とも見てみたい形式であった。下の写真は初めての北陸旅行中、昭和49年9月28日に富山操車場で撮影したもので、当日は速星を訪問する予定を、途中ですれ違ったこの一両のため急遽キャンセルしたことも、今となっては懐かしい思い出である。

 タ580形は昭和10〜30年大阪・日立・新潟・三菱で580〜591、595〜597、1580〜1592の28両が製作された10トン積液化アンモニア専用車。タ592〜594は戦争により欠番となり、一方タ589〜591、595、596は軍所有者の除籍・復籍により初代・二代の別があるため、番号基準での両数は33両となる。

 既にあったタ550形3軸車の後継2軸ボギー車として開発されただけに、短い車体のタンク上にごちゃごちゃ配管・弁装置を分散配置していたが、写真のタ1592や583は後天的にタンクを乗せ替えた際に、マンホール弁方式に変更されている。

 タ1592はタ580形のラストナンバーとして昭和30年7月に新潟で製作された。落成時はタンク体上に配管・弁装置が分散配置されていたが、昭和35年にタンク体を乗せ替えた際に写真のスタイルとなった。

 所有者は日産化学工業KK・常備駅は須賀であったが、その後昭和35年12月に西長岡、昭和47年7月には速星駅常備となった。撮影当時すでにタ580形で最後の1両だったが、昭和50年12月に廃車されている、合掌。


000902作成、010824リンク追加、010913リンク変更、040731R4、050429R4A、071231R4A2、090418
R4BY。

タ580形1592の写真

【写真1】 タ580形1592 昭和49年9月28日 富山操駅にて P:吉岡心平