吉岡心平のマーク

タキ18600形18622

私有貨車

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タキ18500形
タキ18700形

 番号
解説

タキ18613
タキ18630

 ページ
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特別編355
特別編357

積荷
●構造

入口


 曽我さんのリクエストは昭和電工のタキ18600形である。

 タキ18600形25トン積液化アンモニア専用車の概要は、特別編やロットブックを見て頂きたい。

 タキ18622は昭和49年12月日車で22〜25の4両ロットで製作された。高圧ガス専用車のため、外観・構造は標準化が進んでいるが、時節柄保安度向上の観点から、車体長延長などの改良が加えられた。中でも本車を筆頭とする昭和49年製の2ロット8両は、「準保安対策車」というべきもので、両側ブレーキを残したままで、車体長が延長された異端車であった。

 タンク体は高張力鋼製、板厚は胴板13mm・鏡板14mmで、寸法は直径1,960mm・長さ15,890mmであった。周囲には厚さ75mmのグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセを装備していた。
 台枠は平形で、保安度向上のためオーバーハング長が延長され、全長16,800mm・BC間距離13,500mmと、従来車より各600mm長くなった。ブレーキは両側+KC、TR211Bであった。

 所有者は昭和電工KK・常備駅は扇町であった。リクエストでは「マルショウ」マークがご希望との事だが、残念ながら社紋は最初から「SDK」付で落成している。生涯異動することなく、製造から14年後の昭和63年4月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和49年12月
製造所   日車
ガス定数 1.86
タンク容積 46.8m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形
タンク材質 高張力鋼(HT60)
タンク板厚 胴板13・鏡板14mm
タンク直径 1,960mm
タンク長さ 15,890mm
断熱設備 厚さ75mmグラスウール
●荷役方式
荷役方式 マンホール弁式
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   16,800mm
BC間距離  13,500mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KC203形
台車      TR211B形

タキ18600形18622の写真

【写真1356】 タキ18600形18622 昭和51年2月17日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

華奢で角張ったデッキ手摺が「準保安対策車」の特徴である。


【特別編356】030305作成、030320誤記訂正、040119R4、050220R4A、060714リンク追加、070825R4A2、
090205R4BY、130719諸元追加+R4C