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タム5800形5809

私有貨車

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タム5700形
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解説

タム5808
タム5813

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第325週
第327週

積荷
●構造

入口


 三菱製のタンク車と言えば、タム2300形を筆頭とする高圧ガスタンク車が思い出される。今回は、タム5800形15トン積液化アンモニア専用車のうち、同社製のロットを取り上げよう。

 タム5809は5810,5811と共に昭和34年12月三菱で製作された。

 設計比重は0.61・タンク容積は28.8mであった。
 タンク体はボイラー用鋼板(当時の規格でSB42)製で、板厚は胴板22mm・鏡板28mmと厚い。タンク寸法は直径1,842mm・長さ11,100mmで、周囲には厚さ105mmのグラスウール断熱材と薄鋼板からなるキセがあった。ボルト接合

で3分割された大型キセは三菱製の特徴で、タムム2300形をそのまま大型化したように見える。
 荷役設備は通常のマンホール弁方式である。
 台枠は通常の平形で、長さは12,000mm、BC間距離は8,700mmであった。台枠側面にはジャッキ受があるが、製造年からは本来装備している筈がなく、後天的に追加されたものと思われる。ブレーキはKE305形空気+手、台車はTR41Bであった。

 落成時の所有者は別府化学工業KK・常備駅は別府港であった。昭和36年12月、製鉄化学工業KK所有・飾磨駅常備となった。車齢15年を迎える昭和49年10月に廃車となったので、写真は廃車半年前と言う事になる。


【第326週】061126作成R4A、071119R4A2、071205リンク変更、081029R4BY。

タム5800形5809の写真

【写真326】 タム5800形5809 昭和49年3月18日 昭和町駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第15巻に「P00874」として収録されています。