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タキ4100二代形4115

私有貨車

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タキ4100初代形
タキ4150形

 番号
解説

タキ4100二代
タキ4119

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第229週
第231週

積荷
●構造

入口


 タキ4100二代形は25トン積液化アンモニア専用車で、昭和38〜42年に44両製作された。タンク材質を従来のボイラー用鋼板から高張力鋼に変更することで自重を軽減し、液安タンク車で初めて25トン積を可能とした形式として記憶される。

 タキ4115は昭和39年4月日立製で、4112〜15からなる4両ロットのラストである。本形式では初の日立製で、日車製の4110,11と競作された。

 外観・構造は高圧ガスタンク車の通例として、各社合同の委員会形式で標準設計が行われたため、基本構造と寸法は各社共通とされ、メーカーの独自性はキセの形態程度に留まっている。

 タンク体は高張力鋼で胴板はHT60・鏡板はHT55、板厚はそれぞれ13mmと16mmで、寸法は直径1,960mm・長さ15,920mmであった。タンク周囲には厚さ70mmのグラスウール断熱材と薄鋼板からなる保冷キセを備えていた。
 台枠は平形で、長さは17,000mm・BC間距離は13,700mmと長大である。ブレーキは重量車用のKE形+手、台車はTR41Cであった。

 所有者は日本瓦斯化学工業KK・常備駅は新崎であった。昭和46年12月には三菱江戸川化学むとの合併により、社名は三菱瓦斯化学KKとなった。昭和59年10月に日本陸運産業KK所有となり、村田駅常備となったが、僅か1年後の昭和60年11月に廃車となった。


【第230週】050123作成R4A、070820R4A2、071006リンク追加、090220R4BY。

タキ4100b形4115の写真

【写真230】 タキ4100二代形4115 昭和51年7月28日 新崎駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第23巻に「P01321」として収録されています。