吉岡心平のマーク

タサ4100形4103

私有貨車

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タサ4000形
タサ4300形

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解説


タサ4111

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特別編657
特別編659

積荷
●構造

入口


 液化アンモニア専用車と言えば白塗りのタンクを思い浮かべるが、その昔は「灰白色」に塗られていた。「灰白色」とは難しい呼び名だが、要はアルミニウムペイントで、今で言う「銀色」である。
 今回はこの時代のタサ4100形を取り上げよう。

 タサ4103はタサ4100形20トン車の第一ロットとして、昭和31年12月に日車東京で製作された。タサ4100〜4105までの6両ロットで、初めて同社が製作した液安タンク車として記憶される。
 タンク体はボイラー鋼板製で、細くて長い日車製の特徴は最初から形作られたことになる。タンク周囲には保冷キセがあり、その外面は「灰白色=

銀色」に塗装されていた。なお当時は、梯子や踏板はタンク体とは別と認識されていたようで、しっかり黒に塗り分けられている。
 荷役方式はマンホール弁方式を採用し、配管・弁類は車体中央の円筒形プロテクタ内に収納されていた。
 台枠は平型で、ブレーキ装置はKD+手、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は日本瓦斯化学工業KK・常備駅は新崎であった。このうち3両は昭和46年に経年15年で廃車されたが、本車を含む残り3両は同年12月に三菱瓦斯化学KK所有となった。それも束の間で、昭和47年7月に廃車されている。


タサ4100形4103の写真

【写真1658】 タサ4100形4103 P:吉岡心平所蔵


【特別編658】060329作成R4A、070730R4A2、081008R4BY、130616R4C。