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タキ4100二代形4129

私有貨車

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タキ4100初代形
タキ4150形

 番号
解説

タキ4128
タキ4132

 ページ
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特別編94
特別編96

積荷
●構造

入口


 液体アンモニアのタンク車は人気のある車両の一つであり、第一週で取り上げたタ580形以来、様々な形式を取り上げて来たが、今回は高張力鋼製のタンク体を持つ25トン車であるタキ4100二代形を紹介しよう。

 タキ4129は昭和40年10月に汽車大阪で製作された・・・ と、ここでビックリした貴方は、かなりの貨車碩学と言って良かろう。なぜなら汽車製の高圧ガスタンク車は、近年になるほど数が少なく、タサ5400形と本形式を各1両づつ製作したのが、その終焉となったからである。
 外観・構造は、高圧ガスタンク車は標準化が進

んでいたことと、流石に大メーカー製だけあってそつなく纏まり珍奇な点はない。全体として三菱製に似ているが、5分割のキセなど独特な点もあった。台車は落成時からTR41Dを履いていた。

 所有者は東亜合成化学工業KKで、常備駅は昭和町だった。写真は昭和町のシンボルである「液安の球形タンク」前で佇む姿である。その後、昭和町からのアンモニア輸送が廃止となったため、昭和52年8月に日商岩井KK所有・扇町常備と変転し、昭和53年1月には保安度向上のための緊急遮断弁の取付改造を受けた。昭和56年10月、車令16年で廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和40年10月
製造所   汽車東京
ガス定数 1.86
タンク容積 46.8m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形
タンク材質 高張力鋼
タンク板厚 胴板13・鏡板16mm
タンク直径 1,960mm
タンク長さ 15,888mm
熱絶縁   厚さ75mmグラスウール
●荷役方式
荷役方式 マンホール弁式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      17,000mm
BC間距離  13,700mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KE305形
台車      TR41D形

タキ4100二代形4129の写真

【写真1095】 タキ4100二代形4129 昭和49年12月22日 昭和町駅にて P:吉岡心平


【特別編95】010824作成、020713リンク追加、040207R4、040228リンク追加、050123R4A、070913R4A2、
071006リンク追加、081104R4BY、130710諸元追加+R4C。