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タキ5100形の形式解説

私有貨車

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タキ5050形
タキ5150形

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解説


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形式編12
形式編14

積荷
●構造

入口


【概要】
 30トン積の二硫化炭素専用車で、タム200形2軸車のボギー車版である。

【車歴】
 昭和31〜54年に34両が三菱・川崎・新潟で製作された。なおタキ5103はタキ4200形トップの改造車である。

【外観と構造】
 タンク材質は普通鋼で、板厚は胴板9・鏡板12mm、周囲には厚さ50mmのグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセがある。
 荷役装置は注水による上出し方式で、例外なくS字管が設置されている。
 台枠は平型で、台枠長さは時期により異なり、ブレーキ装置と台車も数種類に別けられる。なおTR41C装備車は第二次改造でTR41DSとなった。

●タイプ1・タキ5100〜5102
 昭和31年三菱製で、タンク寸法は直径1,870mm・長さ8,970mm。ブレーキはKD形空気+手、台車はTR41Cであった。
●タイプ2・タキ5103
 タキ4200形4203の改造車である。
●タイプ3・タキ5104〜5111
 昭和43年川崎・新潟製で、タンク寸法は直径1,900mm・長さ9,040mm。台枠長さは9,800mmで、台車は相変わらずTR41Cである。キセの形・台枠幅はメーカーで異なる。
●タイプ4・タキ5112〜5121
 昭和45〜46年新潟・川崎製で、台枠長さは9,500mmに短縮された。受台は押え金方式となった。
●タイプ5・タキ5122〜5129
 昭和49年川崎製の準保安対策車。タンク体は従来同様だが、台枠長さは10,000mmと500mm長くなった。台車はTR41E。
●タイプ6・タキく5130〜5132
 昭和51〜53年川崎製の保安対策車。空容積増大のためタンク体が長くなり、台枠長さもは10,600mmと600mm長くなった。台車はTR225。
●タイプ7・タキ5133
 昭和54年川崎製で、タイプ6の台車がTR213Cに変わった。


タイプ2・改造車 5103

 
タイプ3 5105         タイプ3 5111


        タイプ4 5113


タイプ4 5117


タイプ5・準保安対策車・TR41E 5123


 タイプ6・保安対策車・TR225 5130


タキ5100形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
5100,5101 S3101 三菱     大和紡績KK
5102 S3106 三菱 大和紡績KK
5103 S3709▲ 川崎 タキ4200 4200 日東紡績KK
5104〜5107 S4306 川崎     東洋化成工業KK
5108〜5111 S4304〜4307 新潟 東洋化成工業KK
5112〜5114 S4501 新潟 東洋化成工業KK
5115〜5117 S4503 新潟 東洋化成工業KK
5118 S4511 新潟 東洋化成工業KK
5119 S4606 川崎 東洋化成工業KK
10 5120,5121 S4611 川崎 東洋化成工業KK
11 5122〜5126 S4906 川崎 東洋化成工業KK
12 5127〜5129 S4912 川崎 東洋化成工業KK
13 5130,5131 S5104 川崎 昭和工業KK
14 5132 S5304 川崎 昭和工業KK
15 5133 S5412 川崎 昭和工業KK

【形式編13】070914作成R4BX3、070926タキ5123追加、090126R4B。