吉岡心平のマーク

タキ5150形5150

私有貨車

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タキ5100形
タキ5200形

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ロット表


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特別編75
特別編77

積荷
●構造

入口


 タキ5150形は33トンと奇妙な荷重が特徴の二硫化炭素専用車だが、それもその筈で他形式からの再改造車だった。

 タキ5150は昭和38年12月川崎でタキ4200形4203から改造された。種車のタキ4203は35トン積カセイソーダ液専用車で、それ自身が昭和28年6月川崎製のタキ4100初代形4100初代から昭和32年に改造された車両であった。
 タキ4100形初代は、裸タンクの30トン車であるタキ1400形を、35トン積にスケールアップしたカセイソーダ液専用車で、主流がタキ2600・2800形に移ったため一形式一両に終った悲運の形式である。
 タキ4100初代のタンク体は普通鋼製で、直径

2,050mm・長さ8,050mmと、裸タンクのため直径はタキ3000形並に太かった。タキ4203への改造ではそのまま周囲に保温用キセを追加したため、本形式の特徴となった異様に太いタンク体が出現した。
 台枠は平形で長さは9,900mm、台車はTR41Cから第二次改造でTR41DSに改造された。

 落成時の所有者は日東紡績KK・常備駅は郡山で、昭和42年4月に東洋化成工業KK・飾磨港常備となった。写真は恒例となった「元旦の越中島」の際に撮影したもので、冬の越中島は光線状態が良いことがはっきり判る。貨物駅廃止により、常備駅は昭和58年9月に安治川口に移動したが、昭和61年5月に姿を消した。


■主要諸元
改造年   昭和38年12月
改造所   川崎
設計比重 1.27
タンク容積 25.9m3
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
●上廻り
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板9・鏡板12mm
タンク直径 2,050mm
タンク長さ 8,050mm
断熱材   厚さ50mmグラスウール
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   9,900mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C→TR41DS形
        (第二次台車改造)

タキ5150形5150の写真

【写真1076】 タキ5150形5150 昭和55年1月1日 越中島駅にて P:吉岡心平


【特別編76】010712作成、021024リンク追加、030830本文修正+リンク追加、040111R4、040810リンク変更、050412R4A、070926R4A2、080829R4BY、101004R4B、131019諸元追加+R4C。