吉岡心平のマーク

タキ5100形5123

私有貨車

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タキ5050形
タキ5150形

 番号
解説

タキ5121
タキ5129

 ページ
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特別編811
特別編813

積荷
●構造

入口


 タキ5100形を纏めて驚いたのは、主力とも言うべき準保安対策車をロットを解説していなかったことだ。そこで今回はこれについて紹介しよう。

 タキ5123は5122〜5126の5両ロットとして、昭和49年6月川崎で製作された。このロットと次のタキ5127〜5129からなる2ロット8両が同形式の準保安対策車である。

 設計比重は1.22・タンク容積は24.5m3であった。
 タンク材質は普通鋼製で、板厚は胴板9mm・鏡板12mm、寸法は直径1,900mm・長さは9,040mmで、周囲には厚さ50mmのグラスウール断熱材と薄鋼板製の保冷キセを有していた。

 荷役装置は従来通り注水による上出し方式で、液出管の周囲にはプロテクタが設置され、タンク踏板のステーも強化されているが、後のものと比較するといささか未完成の感がある。
 台枠は通常の平形に戻り、長さは10,000mm・BC間距離は6,700mmと僅かに伸びた。ブレーキはKSD180−254形積空+両側、台車はTR41E−12を装備している。

 落成時の所有者は東洋化成工業KK・常備駅は五分市であった。後者は昭和56年3月に飾磨港、昭和58年9月に安治川口と変わった。その後は同駅常備のまま所有者が平成4年11月に四国化成工業KK、平成9年4月に日本硫炭工業KKに変わり、平成11年3月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和49年6月
製造所   川崎宇都宮
設計比重 1.22
タンク容積 24.5m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板9・鏡板12mm
タンク直径 1,900mm
タンク長さ 9,040mm
熱絶縁   厚さ50mmグラスウール
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出しS字管付
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      10,000mm
BC間距離  6,700mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD180−254形積空
台車      TR41E−12形

タキ5100形5123の写真

【写真1812】 タキ5100形5123 昭和53年10月 越中島駅にて P:吉岡心平


【特別編812】070926作成R4BX3、071218R4B、130326諸元追加+R4C。