吉岡心平のマーク

タキ5100形5103

私有貨車

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タキ5050形
タキ5150形

 番号
解説

タキ5100
タキ5105

 ページ
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特別編476
特別編478

積荷
●構造

入口


 タキ5100形は30トン積の二硫化炭素専用車。戦後の標準車として量産されたので、このサイトでも既に紹介しているが、今日は隠れた珍車を取り上げよう。

 タキ5103がそれで、なんとタキ4200形トップナンバーの生まれ変わりなのだ。

 日東紡では昭和28年、カセイソーダ初の35トン車であるタキ4100初代形を製作した。同形式は裸タンクだったが、保温+ゴム付とした増備車がタキ4200形で、トップは昭和32年2月造機で誕生した。当時はタキ2600形もようやく70両を越えた頃で、35トン車は先進的な試みであった。
 その後、昭和37年9月に二硫化炭素専用に種別変更され、荷重は35トン×1.27÷1.49=29.8→30トンとなった。このためタキ5100形の一員とされ、その5103となった。

 外観・構造はタキ2600形をそのまま5トン分延長したもので、普通鋼製タンク体の内面には厚さ3mmのゴムライニングが施され、また周囲には厚さ50mmの牛毛フェルトと薄鋼板製からなるキセを持っていた。寸法は直径1,920mm・長さ8,700mmと、直径はタキ2600形の標準より一回り太い。なおゴムライニングは、タキ5100形への改造の際に撤去されている。
 台枠は平型で長さ10,000mm、BC間距離は6,700mm、台車はTR41Cから、第二次改造でTR41DSに改造されている。

 落成時の所有者は、タキ4200時代から継続して日東紡績KKで、常備駅は郡山だった。昭和42年4月に東洋化成工業KKに移籍した。常備駅は飾磨港を振り出しに、昭和49年10月五分市、昭和56年2月安治川口と移り、昭和61年5月に廃車となった。


タキ5100形5103の写真

【写真1477】 タキ5100形5103 昭和53年2月26日 越中島駅にて P:吉岡心平


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