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タキ5100形5103 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
タキ5100形は30トン積の二硫化炭素専用車。戦後の標準車として量産されたので、このサイトでも既に紹介しているが、今日は隠れた珍車を取り上げよう。 タキ5103がそれで、なんとタキ4200形トップナンバーの生まれ変わりなのだ。 日東紡では昭和28年、カセイソーダ初の35トン車であるタキ4100初代形を製作した。同形式は裸タンクだったが、保温+ゴム付とした増備車がタキ4200形で、トップは昭和32年2月造機で誕生した。当時はタキ2600形もようやく70両を越えた頃で、35トン車は先進的な試みであった。 |
外観・構造はタキ2600形をそのまま5トン分延長したもので、普通鋼製タンク体の内面には厚さ3mmのゴムライニングが施され、また周囲には厚さ50mmの牛毛フェルトと薄鋼板製からなるキセを持っていた。寸法は直径1,920mm・長さ8,700mmと、直径はタキ2600形の標準より一回り太い。なおゴムライニングは、タキ5100形への改造の際に撤去されている。 落成時の所有者は、タキ4200時代から継続して日東紡績KKで、常備駅は郡山だった。昭和42年4月に東洋化成工業KKに移籍した。常備駅は飾磨港を振り出しに、昭和49年10月五分市、昭和56年2月安治川口と移り、昭和61年5月に廃車となった。 |
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【写真1477】 タキ5100形5103 昭和53年2月26日 越中島駅にて P:吉岡心平