Sgjss オーストリア
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S 2軸ボギー特殊平貨車
g 合計積載長さ60ft以下のコンテナ積載対応
j 大容量緩衝装置付
ss 積車最高速度120Km/h
■Sgjss
 大容量緩衝装置付で、積車最高速度120km/hの合計積載長さ60ft以下のコンテナ積載対応2軸ボギー平車である。
 形式番号(Technical characteristics )の上3桁は写真から判断すると453が割り当てられている。スイスのSgjss形は形式番号4539が確認されている。
●ÖBB、RCW、RCの関係
 オーストリア連邦鉄道Österreichische Bundesbahnenは1992年に政府系公社から国有の特殊会社に転換後、2005年に旅客・貨物・施設2社・ITおよび労務の5社に分割され、これら5社の持ち株会社としてÖBBホールディング会社の組織となった。貨物部門はRail Cargo Austria AGとなった。さらにRail CargoグループとしてはRail Cargo Austriaで運用する貨車の保有・管理会社としてRail Cargo Wagonが設立され、全車Rail Cargo Austria AGへリースされている。以上のことから、貨車の所有者標記にはÖBBまたはRCWのどちらかが標記されているが、所有はRail Cargo Wagon(所有者コードRCW)であり、運用はRail Cargo Austriaとなる。

   2021.2.22作成
31 81 4530 027-9 RIV A-RCW Sgjss(緊締金具:前後可動式7組+3組) 撮影:佐藤浩樹 2017.8.15 Kufstein(オーストリア)
コンテナ 左:MSKU420394[4]22G1 MAERSK A/S(デンマーク)の20ftドライコンテナ
     右:GESU367461[8]22G1 SEACO SRL(バルバドス)の20ftドライコンテナ
31 81 4530 386-9 RIV A-RCW Sgjss(緊締金具:前後可動式7組+3組) 撮影:佐藤浩樹 2017.8.15 Kufstein(オーストリア)
コンテナ 左:HLXU312453[7]22G1 HAPAG LLOYD A.G(ドイツ)の20ftドライコンテナ
     右:HLXU666158[7]45U6 HAPAG LLOYD A.G(ドイツ)の40ftオープントップコンテナ(取外可能屋根付)
国-所有者 オーストリア RCW    ■相互運用性 31 ■形式番号 4530 撮影済番号027…462(6輌)
SS(120km/h)荷重 41.0t(A 軸重16t) ~ 57.0t( C 軸重20t)
自重 不明 全長21.00m 積載長18.4m BC間距離15.80m 床面高さ1.180m 
台車:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
コンテナ緊締金具配置(10組):-□2-□    -□□3- □  □□  -□□3-    -□2-
 (▲固定式 □ヒンジ式 -□2-前後可動ヒンジ式2ポジション △前後方向ヒンジ式 ★セミトレーラーキングピン用カプラー)

積載可能コンテナ:20ft×3、30ft×2、40~45ft×1、~26ft×2、30ft×1+20~26ft×1、40ft×1+20ft×1
積載可能スワップボディ:クラスA(12.2~13.6m)×1、クラスB(30ft)×2、クラスC(7.15m,7.45m,7.82m)×2、
            クラスB×1+クラスC×1
 オーストリアの貨車レンタル会社Rail Cargo Wagon(所有者コードRCW)所有の大容量緩衝装置付のコンテナ積載対応2軸ボギー平車である。RCW所有は000~466の467輌である。外観構造はDB Sgjs 712形と同一であるが、ブレーキ装置は120km/h対応用に変更されているかもしれない。
 本形式は大容量の台枠緩衝器を装備している。前後に連結器装置が取り付けれた固定台枠の上面に前後にスライドする可動台枠が乗り、相互を大容量の緩衝器により連結された構造である。固定台枠は端梁と貫通した魚腹形の中梁、枕梁、枕梁から端梁までの上板、約3.1m間隔で3か所設けられたトラス状の強固な横梁により構成される。可動台枠はH鋼製の側梁と、左右の側梁を繋ぐ横板により構成され、全面にフォークリフト乗り入れ可能な床板が設けられている。可動台枠は、側梁が片側3か所の固定台枠の横梁端部に設けられたローラーに乗り前後方向にスライドながら荷重を負担する構造(ローラー支承)で、この位置はコンテナの荷重が加わる位置である。可動台枠前後端の固定台枠へ荷重支持構造は写真からは判断できないがローラー支承に設けられている左右支持板と同様の支持板が台車付近に設けられていることから、この付近に荷重を負担しながら可動台枠がスライドする支承が設けられていると推測される。固定台枠と可動台枠を接続する緩衝器は大容量でロングストロークのものが中梁内に設けられていると推測される。ヒンジ式のコンテナ緊締金具(ツイストしない)は10組前後非対称に設けられ、7組が前後可動式で4ブロックに分かれ設けられ、3組が前後方向非可動式である。
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