Sdmmrs オーストリア
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S 2軸ボギー特殊平貨車
d 自動車輸送用(上段無し)
mm 2車体積載長<22m
r 連接車

s 積車最高速度100Km/h
■Sdmmrs
 積載長がカテゴリーの定義未満(22m未満)で、自動車輸送用(上段無し)積の8軸以上有する連接平車である。実態は小口径車輪の4軸ボギー3台車を履く2車体連接式の低床貨車である。
 形式番号(Technical characteristics )の上3桁は写真から判断すると497が割り当てられている。オーストリアのSdmmrs形は形式番号4979が確認されている。
●ÖBB、RCW、RCの関係
 オーストリア連邦鉄道Österreichische Bundesbahnenは1992年に政府系公社から国有の特殊会社に転換後、2005年に旅客・貨物・施設2社・ITおよび労務の5社に分割され、これら5社の持ち株会社としてÖBBホールディング会社の組織となった。貨物部門はRail Cargo Austria AGとなった。さらにRail CargoグループとしてはRail Cargo Austriaで運用する貨車の保有・管理会社としてRail Cargo Wagonが設立され、全車Rail Cargo Austria AGへリースされている。以上のことから、貨車の所有者標記にはÖBBまたはRCWのどちらかが標記されているが、所有はRail Cargo Wagon(所有者コードRCW)であり、運用はRail Cargo Austriaとなる。
   2022.3.9版
83 81 4979 060-5 A-ÖKWBG Sdmmrs 撮影:福田孝行 2019.5.21 Kufstein(オーストリア)
国-所有者 オーストリア ÖKWBG  ■相互運用性 83 ■形式番号 4979 撮影済番号042…121(3輌)
S  (100km/h) 荷重48.5t(A 軸重16t ~ C 軸重20.0t)
自重23.8t 全長19.06m 積載長18.80m BC間距離13.70m(6.85m×2) 床面高さ0.416m
台車:4軸ボギー(輪心ディスクブレーキ)台車(車輪径360mm)
積載可能なトラックサイズ:高さ4.0m・幅2.6m・長さ19m・最大重量48.5t
 オーストリアのインターモーダル輸送運用者ÖkombiGmbH(所有者コードÖKOMBI)所有の積載長18.8mで、自動車輸送用(上段無し)積の小口径車輪4軸ボギー3台車を履く2車体連接式の低床貨車である。ÖKOMBは2013年にRail Cargo Austria(所有者コードRCW)に統合され、撮影当時は存在していないのだが標記はそのままであった。
  1989~1991年にTalbotで4979 000~149輌が製造された。トラックを貨車に積載してアルプストンネルを越えて運用しているROLA(Rolling Highway ,Rolling Road)用の貨車だが、4軸ボギー車のSaadkmsが最も多く用いされているが最大荷重が42トンであるため、最大荷重48.5トンまでトラック輸送に用いるために製造された。車体長さおよび両端台車間のBC間距離はSaadkmsと同一である。ただし、オーストリアのクーフシュタイン(Kufstein)の奥の側線に押し込まれている状態を遠目に撮影した以外、佐藤様、掘井様も含めて運用中の姿を見ていないことから運行頻度は少ないとおもまれる。
  台枠断面は両端車・中間車共に上部開放のコの字形状で床面高さは416mmである。機関車や客車等と連結する両端車の片側には標準型連結器が装備され、側梁が片側のヒンジを支点に開く構造であり編成車端部からドラックを自走して積載できる。台車は車輪径360mm(最小径335mm)の小径4軸台車でブレーキは全軸に輪心ディスクブレーキを装備している。小径車輪はレール接触面の面圧が大きく、さらに車輪の回転速度が高く(標準の直径920mmに比べ2.6倍)車輪と軸受にとって過酷な条件で、軸受けには高性能の複列円錐ころ軸受けが用いられている。
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